この週末我が家は住み出してから15年目を迎え
メーカーの点検を受けた。


​


今までこの点検を3回程経験したが
親にも見せないような自宅の恥部を
真っ赤な他人の初対面のメンズに見られる
という何かの罰ゲームのようなものなのだ。


まず手入れもろくにしていない
雑草でボーボーな家まわりの点検。
そして屋根上、ベランダ。
1番恥ずかしい水周り。
排水管を見るために台所のシンクの下の扉や
洗面所のシンクの下の扉も開けられる。
もちろん台所や風呂場の排水口も
問答無用で点検だ。





初めての点検の時はまだ新築して年数も浅かったので
そこまで汚れも溜まっていないのだが
2回目3回目ともなると
こいつ掃除してないな
というのがモロバレ状態だ。


だがこちらも点検の為に大掃除とかするつもりも一切ない。
もう恥ずかしいという感情は捨て去り
あちらのなすがまま
汚いけど どこでも見てちょーだい
という丸裸をさらすかのような精神状態だ。





これでまた当分 我が家に足を踏み入れるのは家族のみ
という穏やかな生活に戻れて
ホッとするアラフィフ主婦であった。
〈終〉

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