毎年12月の中頃になると
テンと出会った時の事を思い出す。





細かい事は以前にこのブログで書いたが
肋骨が浮くような痩せ具合に
目ヤニで目に膜が張っていて 確実に見えてない目
なのに何故か毛は見るからに最近カットされている様子
素人っぽいざんばらな感じで
尻尾の先だけモサモサに毛を残しているが
またそれが汚いホウキのようにガビガビになっていた。





ガクガクブルブル震えて 意識も朦朧とした感じにフラフラ歩く。
もうこんな状況のワンコを見過ごすなんて考えられず
速攻車に乗せて連れ帰り 水飲ませご飯食べさせ
軽く身体を洗い暖かい毛布であたためた。





もう今思い出しても 切なくて尻がムズムズする。
世界中にこんな状況の
弱くて 人の助けがないと生き延びられない生き物が
いくらでもいる事は分かっているが
とにかく目の前に現れたあの時のテンを
2年たった今も好きなだけ甘えさせイチャイチャできて
幸せを感じるワンコママであった。
〈終〉

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