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カテゴリ:音楽と映画と本と旅と友と
ボン過ぎより合奏を始めたコオロギ達に、8月最後の週からはスズムシが加わった。(ボレロ状態ね) 月も高くなって、日暮れから夜明け迄は音に浸かって揺られているような気分のよい季節だ。 と、春は鳥、秋は虫ライブが何よりの隠居ババアなのだが、今週実家の町にマッコイ・タイナー@勝北文化センターが来るなれば久々の生ジャズ予定なり。 あげな巨匠が何故こげな田舎を地方巡業なさっていらっしゃるのだろう。 私の子供の頃ならば公で耳にする音楽と言えば村の盆踊りの炭坑節。ちょっと前の時代まで、飢饉が来れば嬰児に濡れ布巾、女児なら女衒に売って生計を立てていたような寒村である。(※郷土史にこんな事が書いてあった訳ではない) これ程ブルーノートから遠い土地もないだろう。ジミー・スコットの時もそうだったが、今期を逃すと生マッコイなんてもう次は無い気がする。日本に来るのも最後かもしれん。観音様拝みに参る心構えである。 20才くらいの時私が初めて買ったジャズアルバムはCDだけど、コルちゃん(コルトレーン)の『MY FAVORITE THINGS』だった。 友達の家で聴いたLPが帰っても頭を回転してフレーズが離れず、電話でタイトルを訊いて最寄りのCD屋に直行した。 この時のピアノは絶妙で大好きだが、マッコイは他を意識して聴いて来てはいない。私にとってコルちゃん抜きのマッコイなんて、ご飯の入らないお茶漬けのようなものなのだ。(中学生の頃に聴いたSTINGの『BRING ON THE NIGHT』は餡子要らないから皮だけちょうだいな面子だった) おまけに無理ではあるが、ホールでよりもライブハウスか小じんまりしたお店で聴きたい。 日本本土では無理ではあるが、高級な棚の上に乗っかっているのを恭しく拝聴するのより、生活に密着していて生きている音楽がある街に居るのがもっといいと思う。 貝殻の在庫(?)が尽き、9月になって海岸も落ち着いた所で、週末毎に鳥取に通っている。 南国のそれの派手さは無いが、サクラ貝が何より目当て。貝殻も少なくなったなあと思う。 吉岡温泉、浜村温泉、岩井温泉(久しぶりに入ったら公共入浴場がきれいになっててびっくり)も温泉3連発。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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