書道のはな*みち　キレイな字が書けると人生はもっと美しくなる

裏打ちとは、作品本紙のしわ、たるみを防ぎ、補強することです。
最も裏打ちがされるのは、水墨画や書道の作品で、多くは和紙に書いてある作品です。


紙はその性質上、墨などの水分が加わると収縮します。
作品を書くと、墨がのった部分の紙は収縮し、
墨ののらない部分は収縮しません。

これが繰り返されると作品本紙には歪みが生じ、しわやたるみが生まれます。
このしわやたるみを伸ばすための大切な作業が、裏打ちです。



まずは、水分を受け取ってくれるシートを台のうえに設置し、





作品を置いたら、霧吹きで水を上から捲きます。





薄く糊をつけ、



裏打ち紙に乗せます。

素早く刷毛で、周りを抑え、







乾かすために、台の上に乗せます。

ここまでで一工程。
流れるような美しい作業でした。

裏打ちされた作品の美しさはもう一目瞭然。

しわやたるみはもちろん無くなり、
作品本紙の裏に裏打ち用紙の白色が加わることで、墨の色もはっきりくっきり。

作品をより引き立てる裏打ちは、額装や掛軸にするときには必須の作業なのです。

また、この工程を見ていて、

紙の質が悪いと、最初に水を撒くところからすでに水分が乗らなかったり、
墨の質が悪いと、水を撒いたとき墨がにじみ、紙が汚れてしまう。

その他、作品の裏に、余分な紙がついていたり、
落款（朱色の印）の汚れがついていたりすると、

裏打ちの作業に大きな手間をかけてしまう。

書き手としても、改めて、良い作品を作るための心構え、心配りが大切だと感じ入りました。

永山雄山堂の若旦那、皆さま、本当にありがとうございました。

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担当　書道のはな＊みち主宰　高宮華子/広報担当　小野寺真知子
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　　　12/25（日）14：30-15：15＠日本橋サロン
　　　12/27（火）13：30-14：15＠日本橋サロン
　　　12/27（火）14：30-15：15＠日本橋サロン

日本橋サロン（東京メトロ半蔵門線水天宮前駅下車徒歩3分）
新宿サロン（東京メトロ丸の内線新宿御苑前駅下車徒歩5分）

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