書道のはな*みち　キレイな字が書けると人生はもっと美しくなる

今日は記念すべきお弟子さんの
雅号授与式。





書道で言う雅号とは
芸能人の芸名や
小説家のペンネームのようなものです。

ある一定以上の段位になると、
師匠より雅号を授与され、
通例は、師匠の雅号の一文字を譲り受けた
雅号になります。

これによって
その一門は皆、同じ字が入るので
どこの師匠、社中かが分かったりします。
（例外もあります）

また書道には字面（じづら）と言う
言葉があります。
書としての見栄えの事です。

書の作品の最後には
自分の名前を書きますが、
その時に見栄えするように、
との配慮も雅号にはあります。

さらに、字画を見て、
運勢が良いかどうかを判断したり。
縁起のよい、発展する漢字を選んだり。

そんなこんなを考えて、
大事なお弟子さんたちに、
心を込めて、
お名前をつけさせていただきました。

目録を書くときの
胸の震えといったら……。





私の一番弟子
蓮見千江は、麗香という
雅号があります。

ただこの雅号は、彼女が
読売展に出品するために、
早急に雅号が必要になり、
私の師匠が名付けてくださったもの。

師匠からお名前をいただけるなんて、
それは本当にありがたく、
光栄なことで、

今回も
八段になったお弟子さんたちの雅号は
師匠にお願いすべきかとも思いました。

でも師匠は、
本来はあなたがつけるべき。
いくらでも教えてあげるから
頑張りなさいと。

そんな経緯を全て知っている
うちの（広）は、
乾杯の挨拶のとき、

「今回は、
華子先生が直接授与する初めての雅号で…」

といいながら、
何度も嗚咽を漏らしていました。
一番泣いてるのが、受付嬢なんてね。

でもね、全てを知っている人が
側に居てくれるって
本当に幸せなんです。

ありがとう。

そして13年以上、
私のもとで書を学んでくださっている
素晴らしいお弟子さんに。

これからも力強く、揺るぎない、
書の世界を
魅せていきたいと思います。

この度は、本当におめでとうございます。