書道のはな*みち　キレイな字が書けると人生はもっと美しくなる

私の父は、家では全く料理はしなかった。
釣った魚を捌いたり、BBQは上手だったけど
家では全くしなかった。
出来ない訳ではないから、
多分、役割なんだと思う。

そんな父が唯一、
家で母にしていたのは
珈琲を淹れることだった。

三世代同居の我が家で
自営業の父の仕事を手伝いながら
一日9食作る母が
やっと座れるひととき。

珈琲を飲んでいる母は
本当に嬉しそうで
何よりの癒しだったと思う。

御多分に洩れず、
年末年始は一段と食べることが忙しい。

料理は好きだけど、
時間に追われて作る料理は
イライラの元だ。

今年も随分と
小6の息子にはご飯を作ってもらった。

野菜から切ったら丁寧にやり過ぎて
焼きうどんを作るのに
1時間かかったときは
どうしようかと思ったけど、
彼の大作は本当に美味しかった。

「母って大変だよね。
これだけのことを毎日やって。」

いや、焼きうどんに1時間かけていたら
死んでしまう（笑）。

それでも彼の労りは
身に沁みる。

私は、忙しい母の姿しか知らない。
子ども心に、
もう少し母と一緒に居たくて、
せっせと台所に行った。

そして一度も邪魔扱いされず
あんなに忙しいにも関わらず
幼稚園児の私に包丁を持たせ
よく人参を切らせてくれた。

いっぱい母が褒めてくれたことが
今でも忘れられない。

母は確かにいつも忙しかった。
でも大変だとこぼしたことは
ただの一度もない。

少なくとも
私たち子どもの前では。

そしてそれを息子に伝えたときから
一段と彼は一緒に、あるいは自らすすんで、
台所に立ってくれるようになったと思う。

私が原稿に向かうとき、
書道教室の手本を書くとき、
そっと珈琲を持ってくるのは
息子のそうした相手の向こうを想う
優しさに違いない、とほろっとくる。

理想の状態は
やっぱり心を込めて伝えることで
叶うのかなと
ふと思う。





年末年始に
ゆったり過ごせる時間。

それは昔からの私の理想であり、
母と過ごした心の時間そのものだった。

【無料メールマガジンのご案内】

成功する書道家になるためのメソッドが分かる！
＞＞https://note.mu/hanamichi33

美文字になるためのメソッドが分かる！
＞＞http://www.mag2.com/m/0000133838.html

■ご質問をお寄せください
＞＞質問箱 https://peing.net/ja/qs/43970061
※匿名で質問ができます

■note(成功する書道家になるための記事を書いています）
＞＞https://note.mu/hanamichi33

■書道家のための独立開業コース　6ヶ月プライベートレッスン■
＞＞http://hana-michi.com/lesson/consulting_lesson/


■書道のはな＊みち　レッスン情報■
http://hana-michi.com/
■取材、企業研修、執筆のご依頼などはこちらからお願いします。
http://hana-michi.com/for_company/
■Twitter■
https://twitter.com/HanakoTakamiya
■facebook■
http://www.facebook.com/hanako.takamiya