書道のはな*みち　キレイな字が書けると人生はもっと美しくなる

経営者として、長男として、上司として、
父として、母として、など、
あるべき姿でいるというのは、
ある意味、とても美しいと思う。


役割を通じて、周りの人を助け、
自分の心を光らせることがあるからだ。

でも、どんな人だって、人間なんだから
弱い自分、ネガティブな感情だって
必ずあるし、それを分かち合えないのは
苦しい。

認知心理学用語で、
「メンタルモデル」というのがある。

例えば、
子どものころ、犬に噛まれて怖い思いをしたら
大人になっても、犬が怖いと思ってしまったり。

ほしいおもちゃが２つあって、
親に頼んでみたら、
「どっちか１つにしなさい」と必ず言われたとしたら、

大人になっても、
ほしいものは、どちらか１つしか手に入らないと
思ってしまったり。

メンタルモデルは、過去の経験からくる反応のこと。

もちろん、いいこともたくさんあって、

子どものころ、犬になつかれて嬉しい思いをしたら、
大人になってもずっと犬はかわいいと思うし、

少年時代に、逆転ホームランを打ったことがある人なら
どんな逆境でも
最後まで粘り強くがんばることができる。

こういういい価値観を生むことも多いのだけれども、

メンタルモデルは、どちらかというと
過去のネガティブなことに基づいて形成され、
恐れや不安を避ける行動として作用しやすい。




長男だからしっかりしなさい、と
言われ続けて育てられた男の子は、

いつもしっかりしなくては！
人の期待に応えなくては！という
メンタルモデルができ、

大人になっても、弱音を吐きにくく、
常に優等生でいなくてはという気持ちが働く。

これらの言葉は、誰かの期待であって、
自分にとっての真実ではないのに。

私は優等生ではないけれど、
長女だったから、
会社経営している父のお財布事情を
なんとなく考えてしまって、

景気が良くても悪くても、
ほしいものをほしい！と素直におねだりできず、

でもその横で、当時6万円のスーツを
ストレートにねだる高校生の妹を
うらやましいと思ってたことがあったなー笑

もし、いま父が生きていて、
素直に言ったとしたら、大笑いされたはず。
そんなこと、気にしてたのかって。

＞だからこそ、その気持ちを分かってくれる人が
一人でもいると、全然違う。
＞経営の手法を教えてくれるより、
自分を理解してハグしてくれる存在が
本当に大切。（本文より）


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