ロス在住・のりの生活記

先日、我が家の２匹の猫、トラとタンタンが、プチ家出をしました。
結局、２匹とも戻ってきたんですが、まったく性格の違う２匹のこと、やはり家出の仕方もそれぞれでした。

トラは、ここら辺ではありふれた、トラ縞の猫。生まれてからこの方、外に出たことのない家猫です。
そのせいか、外への憧れ（？）があって、よく庭に出たがり、隙をみては庭に出るので、その都度連れ戻しています。
一方黒猫のタンタンは、公園で鳴いていたところを拾ってきました。
野良猫をやった経験があり、その辛さを肌身で感じたことがあるためか、普段は決して、外に出ようとしないのです。

ところが、友人が来て、私の知らぬうちに玄関のドアが長い間、開きっぱなしになっていたその隙に、２匹は外へ出て行きました。
それに気づかず、私はドアを閉めてしまいました。

友人が帰ろうとしたとき、トラが外からするっと中に入ってきました。
どうやら、ドアが開くのを待っていたようです。
好奇心から、外に出てはみたものの、みたこともない世界に、トラは不安になって、すぐに戻ってきたのでしょう。

タンタンが戻ってきたのは、ご飯の時間がすぎて、外が暗くなってからでした。
もう戻ってこないものとあきらめていたら、トラが窓に向かって妙な鳴き方をするので、ふと見ると、ガスス窓の向こうに、タンタンの顔が映っているではありませんか。
さすがもと野良猫のタンタン、久しぶりに外の世界を楽しみ、お腹が空いたので、戻ってきたようです。
タンタンは、最初から戻ってくるつもりで、外へ出たに違いありません。
ちょっとの間とはいえ、タンタンがいなくなって寂しがっていた私は、一体何だったのでしょう？