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<東日本大震災>「心のケア」で病院連携へ 岩手沿岸と内陸
2011年4月17日 14時03分 (2011年4月17日 16時37分 更新) 毎日新聞 岩手県は、東日本大震災後の「心のケア」を必要とする被災者の増加に備え、沿岸地域の精神科病院を内陸地域の基幹病院が支援するネットワーク作りに乗り出す方針を固めた。震災後、全国から「こころのケアチーム」が沿岸被災地に入っているが、今後の長期的なケアが課題とされていた。これまで救急医療で築いてきたシステムを生かし、沿岸に医師を派遣したり患者を内陸で受け入れるなどの支援態勢を構築する。 被災地では3月18日から被災者の精神的ケアを専門とする「こころのケアチーム」が活動を開始。国立病院や都道府県が精神科医、心理療法士らでチームを編成し、国を通じて岩手県内では沿岸9市町村に15チーム(16日現在)を派遣している。 各チームは、不安や不眠を訴える被災者の話に耳を傾けている。しかし今後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを抱える被災者が増える可能性があり、地元病院を支援する必要があるとの指摘が出ていた。 岩手県障がい保健福祉課によると、00年度から精神科の救急医療体制として、岩手県を4地域に分け、各地域の地元病院を国立、県立、大学の基幹病院が支援する仕組みを構築していた。今回はそのシステムを応用して拡充。従来は行っていなかった医師派遣も実施する。患者の移送・受け入れも進め、沿岸地域の病院を内陸の基幹病院がサポートする。 県の担当者は「時間がたってから心のケアが必要になることもある。長期的に対応するためにしっかりした体制を作りたい」と話している。【安藤いく子】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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