|
カテゴリ:趣味のいろいろ
今日は午前中に時間を作ってプールに行ってきた。
初めてのプール。 なんだか勝手がよく分からないが、とりあえず水着を着てプールサイドへ出た。 フリーのコースが2本、スイミングのコースが2本、ウォーキングのコースが1本。 とりあえずフリーと書かれたコースの、泳いでいる人が多いほうへ行ってみる。 びっくりしたのは、意外にもおじいさんが多いこと。 プール全体の平均年齢は67~8というところか。とにかくおじいさんとおばあさんが多い。 頭の中に一瞬「高齢化社会」とか「長寿国ニッポン」とかいう言葉が意味もなく浮かんだりしたが、そんなことを実感している場合ではないので、気を取り直して水の中へ。 さて、と気合を入れて泳ぎだす。 一掻き一掻き、ちゃんと力が入っているか確かめながらゆっくり泳いでみた。 50メートル泳いだところで別のコースに変えて、今度は歩いてみた。 水の中を歩くのは思いのほか楽しくて、ザブザブザブザブ歩いた。 しかし、不思議だったのは、おじいさん達はなぜかコースの端まで歩かずに、5メートルくらい手前でUターンしてしまうことだ。 その手前加減はおじいさんによってちがうのだが、きちんと端まで歩いて折り返す人は一人もいない。 私ははじめ、そのことに気付かずに、端っこまで歩いてそのままの速度で折り返していたので、私の後ろを歩いてくるおじいさんにすぐに追いつかれてしまい「あ、すいません。お先にどうぞ」を繰り返していた。 しかし毎回のように、折り返して少しするとうしろのおじいさん達が渋滞してしまう。 水中を歩くのに慣れていないので、速度が遅すぎるのかと思った私は、全速力で歩いた。 しかし水の中で全速力を試みても、まるで夢の中で追っ手から逃げる時のようにもどかしい。 焦れば焦るほど手足の動きがバラバラになって、あわわわわとなってしまう。 そんなことを繰り返しながらも少しは早く歩けるようになったのだが、それでもやはり、私が折り返して少し歩いてからすれ違ったおじいさんがすぐに私のすぐ後ろまで迫ってきてしまう。 さすがに不審に思った私は、一度プールサイドに上がって、おじいさん達の歩く様子を観察してみた。 すると彼らはにこやかに、プールの真ん中15メートルくらいだけをグルグルと歩いているのだった。 なるほど、そうか…と納得していると、「アクアキックボクシングに参加される方はレッスンコースへどうぞ」とアナウンスがあった。 アクアキックボクシング…。キックボクシングと言うからにはパンチやキックの(当たり前か)けっこう激しいやつだろう。 そんなの私には絶対無理だ。 レッスンに参加する人がゾロゾロとコースを移動する。 若いお兄ちゃんと言う感じのインストラクターが思い切りにこやかに「こぉんにちはぁ~」と挨拶すると、ユーロビートのリズムがなり始めた。 激しい音楽の割には緩やかな動きのエクササイズ。 それもそのはず。バリバリのユーロビートに乗って揺れている方々は、先ほどまでゆらゆらとコースを歩いていたおじいちゃん・おばあちゃん達だった。 しかし、緩やかな動きとは言っても、30分間動きっぱなしのレッスンはかなりの運動量だろう。 それでもみんな楽しそうにやっておられる。 ニコニコしながらピョンピョン飛び跳ねたりするおじいちゃん・おばあちゃんはとってもかわいい。 最近のお年寄りは本当に元気なんだなあ…。 そんなことに感心して、ふと気付いたら水に入ってから50分が過ぎていた。 楽しいけど、これくらいにしておかないと後がキツイな。 まだまだ元気いっぱいにプールの中をワシワシ動くお年寄り達を横目に、ロッカールームに向かった。 途中、うしろから80歳くらいかと思われるおじいちゃんに「しっかり泳げましたかな?」と声をかけられた。 「私、今日初めて来たものですから、勝手が分からなくてウロウロしちゃいました。」と答えると、 「はっはっは、そうですか。でも大丈夫。すぐに慣れますよ。またいらっしゃいな。フォッフォッフォ…」 と豪快に笑いながら、彼はロッカーに消えていった。 なんだか今日も楽しかった。 この調子でしばらく続けられそうな気がしてきた。 次はおじいさん達に追い越されないように頑張ろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年04月11日 19時47分46秒
[趣味のいろいろ] カテゴリの最新記事
|