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カテゴリ:散歩
運動会の振り替え休日。
娘と私と、ふたりでのんびりできるのは、なんだか久しぶりのような気がする。 二人とも運動会で頑張りすぎて、一晩眠ってもまだヘロヘロしていたが、せっかく良いお天気なのでちょっと散歩に出かけようということになった。 運動会のお弁当にサンドイッチを作ったので、パンの耳がたくさん余っていた。 花子がビニール袋に入れて、好きなCDを持って車に乗り込む。 目的地は車で5分くらいのところにある大きな公園。 小さい頃はよくお弁当をもって、家族で遊びに来た。 ちょっとしたボール遊びもできるし、大きな池の周りの遊歩道はたくさんの花に囲まれていて、ぶらりと歩くにもちょうど良い。 太郎も花子も、ここで自転車の練習をして、乗れるようになった。 花子と公園の奥のほうまでぶらぶらと歩き、池の近くまで行けるところで、パンの耳を鯉にやり始めた。 はじめはなにもいないように見えた水面にパンをちぎって投げると、たちまち赤や白や金色の大きな鯉たちが集まり始める。 バシャン!と音を立てて跳ねながら、大きな口でパンを飲み込む鯉たち。 特に赤と白の模様の鯉が、すぐに近くまで寄ってきてパンをねだるようにこちらに大きな口をあけて待っていてかわいい。 しばらくパンをやっていると、小さな小さな透き通ったエビや、めだかくらいの黒いお魚も寄ってきて、鯉のおこぼれをつついているのが見えた。 花子が「小さいお魚さん、すっごくすばしっこいねぇ」なんて感心していると、ずいぶん向こうのほうの水面からなにか黒くて小さいものがこちらに向かってすごいスピードで向かってくるのが見えた。 それはちょうど人の親指のようなかたちで、明らかに意思を持ってこちらに泳いでくる。 一つではない。ふたつ…みっつ…。 「あれ、なんだろうねぇ」と花子と話しているうちにもどんどん近づいてきて、そして水面に浮かんだパン切れをパクッと食べた! そしてまだまだこちらへ向かってくる。 黒い親指のようなものの正体は、かめさんの頭の部分だった。 亀は動きがのろいとよく言われるが、あれはウソだと思う。 彼らはずっと向こうの岸から鯉が餌をもらっているのを見つけ、かなりのスピードで一目散に泳いできたのだ。 花子はものすごい食欲の鯉たちや亀たちに圧倒されながら、必死にパンをちぎっては投げ、投げてはちぎり、あっと言う間に食パン2斤分のパンの耳を全部投げてしまった。 「あーー、なんか楽しかったというより、忙しかったよ…」と言う花子。 涼しい風が吹いているにもかかわらず、額とハナの頭にはうっすらと汗をかいていた。 向こうの方に小さく写っているお城は、江戸ワンダーランド(旧伊勢戦国時代村)の安土城 せっかくの振り替え休日を、公園への散歩だけで終わってしまった私たちだったが、とてものんびりできて満足だった。 芝生の上を歩く花子の後姿を見ていると、ほんとに大きくなっちゃったなぁと改めて思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年09月26日 13時34分20秒
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