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カテゴリ:貸株サービス
今回は、せこい話。
大半の方にとっては、今更の話だと思うのだけど、 〇ドットコム証券や〇BI証券などでは、「貸株サービス」というメニューを提供してくれている。 自分の持っている株を証券会社に貸して、金利を受け取るというもの。 1.配当以外の第2のインカムゲインに 〇ドットコム証券、〇BI証券、〇ネックス証券の貸株サービスでは、ほぼ全ての銘柄が対象となっていて、 受け取れる金利は、年率0.1%が基本で、銘柄によってはもっと高いものもある。(なお、〇井証券の類似のサービスは対象となる銘柄がとても少ないようだ) それぞれの会社に、0.1%以外の金利が設定されている”ボーナス銘柄”的なものがあって、 今のところ、 〇ドットコム証券では最大年率10% 〇BI証券では最大年率7% 〇ネックス証券では年率0.5% おもしろいことに、それぞれの会社によって”ボーナス銘柄”の選定、”ボーナス銘柄”個々の金利水準は、まちまち。(だけど、高い金利が設定されている銘柄は、そういう金利を払ってでも借りて市場で売りたいという需要があるということ。空中浮遊しているようなものが多いので、要注意。) 普通に預けてあるお金や株式と違って、貸し株は、証券会社の財産と分別管理がなされてないので、証券会社が潰れたら全額は戻ってこない可能性があるけど、 そこのリスクに目をつぶれば、配当以外の第2のインカムゲインとして、お小遣い程度にはなる。100万円分の株を貸せば、年間で1000円+α。 2.優待は自動受取りサービスがあるけど、配当は要注意 貸している期間は自分の名義でなくなるので、権利日にも貸していると、配当や優待や議決権が得られない。 ただし、優待については、上記の3社とも、自動優待取得の設定があって、 設定しておけば、優待銘柄については、権利日前に自動的に株式を返却してくれる。なので、優待は無事受け取ることが出来る(長期優遇があるものは、株主番号が変わることがあるようなので危険だけど)。 一方、配当については要注意。というか、利用者側から見れば、貸株サービスの最大の欠点。 優待銘柄については、自動優待取得の設定をしておけば、優待時の配当は同時に受け取れるのだけど、 それ以外の銘柄は、自動では返却の手続きがなされない(〇ネックスは、自動配当取得の設定もあるけど、その設定をすると金利が半分になる)。 で、配当を受け取る代わりに、”配当金相当額”を証券会社から受け取ることになる。 ”配当金相当額”は、配当から税金分を差し引いた額で計算されている。 ちなみに、〇ドットコム証券と〇ネックス証券では、源泉徴収分の20.315%を差し引いた額、 〇BI証券では、源泉徴収分のうちの国税分の15.315%を差し引いた額を ”配当金相当額”としている。 これが、要注意で、一見、損をしていないように思えるのだけど実はそうでもない。 ”配当金相当額”は、配当ではなく、雑所得。 なので、株式譲渡損益などと通算されることが無い。 また、場合によっては、雑所得として申告して、税金を(ある意味2重に)払う必要がある。 それを避けるためには、権利日前に、ちまちまと手作業で1銘柄ずつ返却手続きをする必要があるので、結構面倒くさい。 (でも、証券会社的には、権利日をまたいで株を借りたいという需要が結構あるのだと思うので、自動で返すようなことをすると、このサービスの証券会社側のうまみが減ってしまうのだろう。なので、このあたりは、今後も改善される見込みはあまりないだろう。) ということで、私としては、貸株サービスを利用してお小遣いを確保しつつ、配当権利日前には、ちまちま返却手続きすることとしようと思うのであった(相変わらずの乞食根性である)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 21, 2018 12:44:26 PM
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