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カテゴリ:指数あれこれ
日経新聞肝いりの”JPX日経インデックス400”。
”JPX日経インデックス400”は、日経新聞社と東証等が共同開発したもので、今年の1月からの新しい株価指数なのだけど、 ”資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸条件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される株価指数”という触れ込みで、ROE(自己資本利益率)などを重視して構成銘柄を選ぶとのこと。 私は、ROEなんて、株式投資を行ううえでは百害あって一利なしと考えているので、”JPX日経インデックス400”は、いわば仮想敵国のようなもの。 ちなみに、過去の日記 ・ROEは役立たず ・ROEは役立たず(その2) ・ROEは役立たず(その3) ・ROEは役立たず(その4) なので、”JPX日経インデックス400”は他の指数から劣後していくだろう、劣後するといいな、劣後しろ!と思っていたところ、 最近3ヶ月ほどの成績では、すばらしく一人負け状態になっているので、今回はそのあたりのことを。 1.JPX日経インデックス400の母集団 日経新聞などでは、日経平均やTOPIXと比較して”JPX日経インデックス400”の優位性を謳っている記事が多いので、一見”JPX日経インデックス400”は東証一部を対象とする指標であるかのように錯覚するのだけど、 実は、”JPX日経インデックス400”の母集団は東証上場銘柄全体であり、東証一部だけではなく、東証二部、マザーズ、JASDAQからも構成銘柄が選定されている。 なので、今回は、日経平均、TOPIXだけではなく、東証二部指数、マザーズ指数、JASDAQ平均とも比較してみたい。 2.日経平均との比較 最近3ヶ月の日経平均との比較は以下のとおり。 3.TOPIXとの比較 続いてTOPIXとの比較。 4.東証二部指数との比較 続いて東証二部指数との比較。実にすばらしい負けっぷり。 5.マザーズ指数との比較 続いてマザーズ指数との比較。マザーズ指数に対してだけは、ほぼ拮抗している。 6.JASDAQ平均との比較 最後に、JASDAQ平均との比較。こちらも、実にすばらしい負けっぷり。 7.飯がうまくて仕方が無い 実に、すばらしく”JPX日経インデックス400”の一人負け。 ROE重視の”成果”が早くも出ているのかと、飯がうまくて仕方が無いのだけど、 実際のところは、”JPX日経インデックス400”が抱える、他の構造的な欠陥も影響してきているのではとも思うので、次回はそのあたりのことを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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