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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Oct 9, 2014
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  日本人が青色LEDでノーベル物理学賞受賞ということで、日本の科学力・技術力は大したものだという雰囲気に少しなっている。

  だけど、せっかく開発したLED技術なのだけど、産業活動の面では日本のシェアが下がる一方。代わりに、量産品を中心に、韓国、台湾、そして中国の企業が伸びてきている。

  これって、昔は逆だったよね。
  日本人がノーベル賞なんかほとんど取ってなかった時代、
  日本企業は独創性は無いけれども、欧米の製品を模倣して、生産過程での作りこみを行うことで低コスト大量生産を実現し、圧倒的な安さで世界シェアを獲得していったもの。
  海外からの「舶来品」が高級品の代名詞。日本製は安かろう悪かろう。だけど、圧倒的に売れたし、利益も出て会社も伸びた。

  てなことを考えながら、

  「チャイニーズ・ドリーム」という本を読んだので、読後感想を。

  東大社会科学研究所助教授の丸川知雄氏が、フィールド調査を中心に執筆した本で、”大衆資本主義が世界を変える”という副題が付いている。


1.中国の大衆資本主義とは

  一般的に、中国は一党独裁の半ば統制経済的な資本主義、というイメージなのだけど、

  実際の中国経済は、無数の小資本(個人)が商機をもとめて活動しており、そこに活力の源泉がある というのが著者の見立て。

  例えば、携帯電話メーカーを例に取ると、

  3000社ぐらいの会社が一気に出来て、(単なるコピー商品なんかを作っているところも多いのだけど)色々な面で切磋琢磨している。また、垂直分業が進んでいて、回路設計にしろ、各種部品にしろ、各段階の工程を専門とする企業が数多く存在、それぞれの工程での競争も激しい。

  そういう競争の中で、頂点に立つ数社がシェアを伸ばし、世界に出てきている。

  太陽電池にしろ自転車にしろ同じような構造。
  
  自転車はもともとの国営企業は、行き詰まり、今は1000社ぐらいが混沌と競争している。


  強いはずである。


2.チャイニーズ・ドリーム

  家柄も、資産も無い普通の人が、わずかな資本を元手に会社を創業し、自らの才覚と努力と運で巨大資本家にのし上がっていく。それが、現代中国。

  30年前には金持ちなんて1人もいなかった国で、桁違いの億万長者が多数。


3.感想など

  成功する人は一握りなのだろうけど、ともかく誰でも夢を見られる地としての中国。少しでも条件を良くするため、精一杯の努力をする国。努力が自分の将来に直結する国。

  一方の日本。ジャパニーズ・ドリームはあるのだろうか?



    
  ※中国の負の側面はたくさんあるのだろうけど、強みも見据えておかないと、ということで書いてみました。 
  







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Last updated  Oct 9, 2014 08:17:05 AM
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