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カテゴリ:株主優待
妖怪の仕業で売上げ急回復中のヴィレッジヴァンガード。
優待利回りも魅力的なので、主力参戦しようと思ったのだけど、果たして現在の高額優待は今後も継続されるのだろうか? と、ふと疑問に思ったので、今回はそのあたりのことを。 1.直営店売上げ推移 低迷し続けていた既存店売上が、今年の夏あたりから回復。 どうも、妖怪の仕業のようである。 2.高額優待 ヴィレッジヴァンガードと言えば、高額優待。 平成24年11月に新設された優待は、 毎年11月30日現在の株主を対象に、 100株以上の所有で1万円分の買物券。 1年以上の継続で1万1千円分の買物券。 2年以上の継続だと1万2千円分の買物券。 なんと、本の購入にも使えるし、1回あたりの使用枚数も上限無しの太っ腹。 それと配当が1株14円。 12月5日現在の株価が1341円なので、総合利回りは約8.5%~10%。 3.株主数の推移 これは、買うしかないと思ったのだけど、ふと気になって株主数などの推移を有価証券報告書で調べてみた。 なお、平成25年12月に1:100の分割を行っているので、それまでの単元株は1株、それ以降は100株。 また、平成23年10月に1:2の分割を行っており、株数が倍に増えている。 平成26年5月末で株主数が2万5千人にも増加している。優待の買物券だけでも2.5億円以上の負担。株主関係の事務作業も大変なことだろう。 東証1部を目指すとしても株主が2200人いれば良い。2.5万人は会社の規模に比べて過剰感。 ちなみに、個人株主といっても会長など会社の役員やその家族も含まれているので、有価証券報告書で分かる範囲で除外すると、以下のとおり。 なんと、個人株主は1人当たり平均で143株しか保有していない。2.5万人の大半が100株のみの株主なのだ。 優待が、100株以上の保有で一律なのも一因か。 4.株主総会の成立が危ないかも さらに調べてみると、株主総会の出席率(委任状提出を含む)が個人零細株主の増加に伴い、急減。 平成26年8月の株主総会では、出席率が60%を切る状況。定足数は50%以上と思われるので、ちょっとしたハプニングがあれば、総会が成立しない事態も懸念される。 5.会社に何のメリットが? この太っ腹な優待を継続することに、会社にとってのメリットはあるのだろうか? 優待の効果としては、株主数を増やして東証1部昇格を目指すとか、集客の呼び水にしたいとか、株価を高めに維持するとか、様々あると思うのだけど、 ヴィレッジヴァンガードの高額優待の理由としては弱いような。。。。 株主数は、既に東証1部昇格基準の10倍確保しているし、 集客の呼び水としては、高額すぎるし、 高株価を維持しても、優待創設後これまで間、関係者が株を売却するわけでも増資を行う訳でもないので、会社側の負担に見合う直接的なメリットが無いような。。。 6.まとめ てなことで、優待改悪がいつあってもおかしくないのでは、と思われてならない。 なので、妖怪の仕業で面白そうではあるのだけど、主力参戦は躊躇しているところなのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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