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カテゴリ:チラシの裏
今回はチラシの裏の戯言。
飛行機が目的地に向けて出発したときに、残りの燃料では出発地点に戻れなくなる地点のことを”ポイント・オブ・ノー・リターン”というのだそうだ。 もう、天候悪化などトラブルが生じたとしても、ともかく進むしか道がない。目的地まで到着できなければ墜落するのみ。 ちょうど、今の日銀の金融政策が、まさに”ポイント・オブ・ノー・リターン”を過ぎてしまったのではないだろうか。 デフレ経済の建て直し・日本経済再興に向けて、”アベノミクス”への援護射撃としてはじめたはずの”黒田バズーカ”。すなわち、従来の常識的な金融政策から大きく踏み出した、インフレターゲット、大規模国債買入れ、株式・REITの買入れ。 目的地が霞んではっきり見えない中でも、もはや元に戻ることは困難な地点まで到達してしまったような。仮に、景気悪化の崖っぷちの今、金融政策を転換してしまうと、株価下落、国債下落で景気悪化にトドメを刺してしまうし、日銀自体も巨額の含み損を抱えてしまう。 もう、目的地にたどり着ける確信が有ろうが無かろうが、前に進むしか選択肢が無い。 すなわち、日銀が、短期金利ゼロの水準で国債を買い支え、株式の下落圧力に対しても一手に買い支えていく。もはや、日銀が市場での最大のプレイヤー。 たとえ、円安がさらに進行したり、バブルの萌芽が育ってきても我慢するしかない。 このまま前に進むしかないとして、主役のはずの”アベノミクス”が八方美人で大きな期待ができない中、どんな場所にたどり着くのだろうか。 1ドル200円、日経平均3万円ぐらいは、単なる通過点なんだろうな、 日本円の預貯金・債券は次第に価値を失っていくんだろうな、 などと胸騒ぎがしてならない。 その先に、人為相場を収束させて、”神の見えざる手”のもとの安定的な地点にたどり着けるのかどうか、定かではない。国際社会に占める地位として、ポルトガル級の国になってしまうような可能性も小さくないような。。。 まあ、ともかく今は、株式、外貨、不動産、金あたりが無難。一番のリスク資産は日本円の現預金・債券。 と、へそまがり的には、そう確信している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 13, 2014 10:43:36 PM
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