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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Jun 28, 2015
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 先日、
 ”トヨタ種類株を母には薦める かも”と題した日記を書いた。

 その心は、

 母は勧誘耐性が低いので証券会社担当者から薦められるがままにファンドラップとかエマージング債投信とか証券会社の利益のための商品を買ってしまう恐れがあるので、先手を打って流動性の無いトヨタ種類株を買っておくのが良い。
 
 といったこと。


 そういう心配をしつつ、今日、電話で母と話したところ、

 母:「先日、〇村証券の担当者が家に来て、雑多な資産を1つにまとめて運用したほうがよい、と強く勧められた」とのこと。

 私:「もしや、それは”ファンドラップ”というものではなかったかい?」
と聞くと、

 母:「そうそう、その”ファンドラップ”。とてもお勧めなんだって。」
と言うではないか。
 
やはり、ファンドラップの魔の手は母のところにも

 私:「”ファンドラップ”は絶対ダメ。運用がうまく行こうが行かまいが、毎年資産の3%程度を野〇証券に取られることになる。〇村証券の担当者は証券会社の儲けのため、自分の営業成績のために勧めているだけ。向こうから持ち込まれた話は基本的に眉唾なのが多いけど、”ファンドラップ”は最悪。」
と力説。

母も、危うく、思い留まることが出来たようだ。


と、ほっと一息ついたところで、今回は、ファンドラップ(ラップ口座)について。



1.ファンドラップ(ラップ口座)の商品性

 ラップ口座は、証券会社などの金融機関に投資を一任する口座。

 ファンドラップはそのお手軽版で、(証券会社などにとっての)小口資金をターゲットに、既成の投資信託を投資対象とするラップ口座。

 資産家向けと違い、運用を一任された証券会社も一々オーダーメイドでやってられないので、投資家の投資スタンスを聞いて投資信託を組み合わせるだけの手間いらず。



2.そもそもの疑念

 投資信託を組み合わせるぐらいのことなら(私は投資信託なんて買わないけど、それはさておき)、投資家側の判断で問題なくできるだろうし、

 そもそも、自分の利害(資産を増やしたい)と相反する人(手数料を沢山稼ぎたい)に運用を任せるなんて絶対に嫌。


 
3.実際にどんな手数料等がどの程度かかるのか

 では、具体的にどんな手数料等がどの程度かかるのか、一例として〇村証券の説明を見てみたい。

野〇ファンドラップのリスクと料金

本サービスの料金は、投資一任受任料とファンドラップ手数料の合計額となります。投資一任受任料は固定報酬制と実績報酬併用制があり、固定報酬制では最大で運用資産の0.4104%(税込み・年率)、実績報酬併用制では最大で運用資産の0.2052%(税込み・年率)+運用益の積み上げ額の10.8%(税込み)となります。ファンドラップ手数料は最大で運用資産の1.296%(税込み・年率)となります。このほかに投資信託では運用管理費用(信託報酬) (最大で信託財産の1.35%±0.70%(概算)(税込み・年率))、信託財産留保額(最大で信託財産の0.5%)、その他費用をご負担いただきます。その他費用は運用状況等により変動するため、事前に上限額等を示すことができません。



 上記を整理すると、年間最大で以下の手数料等がかかる。

〇投資一任受任料:固定報酬制0.4104%、実績報酬併用制0.2052%+運用益の10.8%

〇ファンドラップ手数料:1.296%

〇投資信託の信託報酬:2.05%

〇信託財産留保額:投資信託を売るごとに0.5%

〇その他費用:事前に上限額等を示すことができない



 もう、幾層にも重なる手数料等のかたまりで恐怖としか言いようがない。



4.感想など

 仮に投資の期待利回りが5%程度だとすると、証券会社にその大半をかすめ取られて、投資家にはリスクしか残らないのがファンドラップ。

 年間3%取られるとしても10年間で30%も。

 今は、たまたま投資環境が絶好調なので、うまく運用されているように見えるだけ。

 バカ高い手数料のことを考えれば、自分で信託報酬低廉なインデックスファンドを組み合わせる、またはヤマ勘で選んだ個別株式・債券に分散投資するほうが、結果が良い可能性が極めて高い。
 







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Last updated  Jun 28, 2015 11:35:25 PM
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