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カテゴリ:貸株サービス
保有している現物株を証券会社に貸すことで金利を得られる”貸株サービス”。
以前も一度取り上げたのだけど、その後昨年10月に楽天証券が新たに”貸株サービス”に参入。貸株金利競争的なものが勃発して、うまみが増しているような気がするので、あらためて整理しておきたい。 (過去の日記) 〇貸株サービス 1.貸株サービスを取り扱っている証券会社 私の知っている範囲では、以下の証券会社で貸株サービスを取り扱っている。 〇カブドットコム証券 〇マネックス証券 〇SBI証券 〇楽天証券 なお、松井証券でも似たような”預株制度”というのがある。こちらは、逆日歩が付いた銘柄のみ預株料が得られるという限定的なサービス。無いよりマシ程度で、あまりうまみは無いように思う。 2.貸株サービスの仕組み 貸株サービスは、保有している株式を証券会社に無担保で貸して、その対価として貸株料を得る制度。 株を借りた証券会社は”貸株市場”で機関投資家等に貸し出すことで利益を得る仕組み。 どこの会社のものも同様なのだけど、一例としてカブドットコム証券のものを例示してみる。 〇株券等貸借取引に関する基本契約書(カブドットコム証券) 3.貸株サービスのリスク 貸株サービスは、”証券会社に無担保で保有株を貸す”というもの。これは、各社共通(松井証券のサービスだけは、時価相当額を自主的に信託銀行に分別信託をするとかでさらの安全性が高い模様)。 したがって、リスクとしては、証券会社の経営が悪化して債務不履行になること。 貸し付けた証券会社が整理される場合には、”無担保債権”の扱いになるので全額は戻ってこない可能性が高い。 一方、証券会社が貸株市場で貸し出した先の機関投資家等が破たんした場合には、問題は生じない。この取引はあくまで、証券会社に対しての貸し出しなので、証券会社のほうで責任を持って返還してくれる(返す株の調達が難しいなどの場合には、株そのものではなくお金で返してくれるようなケースもある模様)。 なので、投資家側としては、証券会社の破たんリスクと貸株金利を比較して、貸株サービスを利用した方が得か見送った方が得か判断することとなる。 私は、上記の証券会社がいきなり破たんするようなリスクは極めて小さいような気がするので、なるべく貸株サービスを利用するようにしているのだけど、 リスクとの比較は投資家それぞれの判断だと思う。 実際に貸株サービスを利用する際の注意点や、どこの証券会社がお得かなどについては、次回に。 ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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