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カテゴリ:チラシの裏
金曜夜間の日経平均先物が500円以上の大幅安で18600円台。
なんでも、原油相場の急落がきっかけとか。 ここ最近は、急激な原油安が株の売り材料ということのようなのだけど、果たして原油安は株安、特に日本株安につながるのだろうか? 確かに、目先的には売り材料。 ”資源関連銘柄の業績悪化 → 米国株安 → 日本株安” の連鎖。 だけど、以前は、原油高騰も日本株安の材料とされていたよなー とか思いだす。 また、一世を風靡した”ピーク・オイル論”では、世界経済の成長の限界とも言われていた。 じゃあ、当時の逆の原油安は日本株高の材料となっても良いはずだし、世界経済成長の永続性の根拠とされてもよいはず。 目先筋の人たちは、まったくご都合主義だなー とか思う。 1.世界経済と資源価格との因果関係 確かに世界経済と原油などの資源価格は連動しているように見える。 ただし、その因果関係は ”世界経済の鈍化 → 資源安” であって、 ”資源安 → 世界経済の鈍化” ではない。 資源安は中国などの成長の鈍化の結果であって、 資源安自体が原因となって世界経済が一層鈍化などということはないだろう。むしろ全体的には、原材料・輸送費低減で経済活動を後押ししてくれる方向に作用するのでは。 2.特に日本経済にとってはプラスでは 原油などの資源安は、資源小国の日本経済にとってはプラス材料では。 世界の中での日本産業の相対的な競争力が上がると思うし、交通費も下がるだろうから最近のけん引役のインバウンド需要にも効果があるだろう。 インフレマインドの後退という副作用はあるかもしれないけど、そこは異次元に突入している金融政策的なところに期待(マイナス金利拡大の欧州に比べればまだまだ緩和余地があるのでは)。 3.感想など なんだか先物主導で、”原油安は株安の材料”という見立てなのだろうけど、少し無理筋では。 私としては、ここで不安になって売りを考えるのは、ゲームに例えれば、”ブラフに負けて降りる行動” のような気がしてならない。 ブラフと思って掛け金を上げると、ほんとに良い手(今回で言えば例えばジャンク債不履行からの金融システム不安)が入っていて参った ということもあるので要注意ではあるけれども。 今回も、株好きのポジション妄想的なチラ裏話でした。 ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村
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Last updated
Dec 13, 2015 02:46:44 PM
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