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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Dec 27, 2015
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 週末に銘柄のチェックをしていると、いい感じに下がっているものが結構ある。

 特に今年株価の調子が悪かった株や、会社の業績がかんばしくない銘柄でナイアガラの滝のごとく大きく下げているものがある。

 年末の税金対策(損出し)という面があるのかもしれないし、リスクを意識せざるをえない相場展開で業績不振企業が敬遠される傾向にあるのかもしれない。

 どちらにせよ、こういう雰囲気の時に大きく下げた銘柄に買いを入れたくなるのが私のサガ。

 ということで、業績不振企業など大きく下げた銘柄を中心に手広く買い注文を入れてみた。(かわりに、こういうリスクオフ局面では好まれそうな超主力の郵政3社のうち、ゆうちょ銀行を逆張り的に泣く泣く少しだけ売ることに)

 
 というようなことを前置きとして、前回の続き。

(前回の日記)
〇平均以上に儲かる事業は無い


1.効率的市場仮説が事業にも当てはまるとすると

 前回のおさらいとして、効率的市場仮説が事業にも当てはまるとすると、

 ”多くの企業、個人が情報と知恵と情熱をかたむけて有望な事業分野を探し、事業手法を磨いて事業に取り組んでいるのだから、経済社会はかなりな程度効率的にできており、偶然以外で企業・個人が平均を超える収益を出すことは出来ない”

 ということになる。



2.エクセレントカンパニーは見送る方が無難

 現在好業績のエクセレントカンパニーも、幸運な偶然が重なった結果なのかもしれない。
 よほどの参入障壁で守られていない限りは競合との競争は避けられず、将来の業績は約束されてはいないだろう。

 実力が互角の戦いでも1000回に1回は10連勝できる。100回に1回は9勝1敗。その類のエクセレントカンパニーも多いはず。

 だけど、ビジネスモデルが称賛され、企業マネジメント面のサクセスストーリー(有望分野とシーズをマッチングしたとか、資源を適正配分したとか、買収戦略だとか、ROE重視経営だとか)が語られると、
 どうしても好業績が必然でありそれが今後も継続していくかのような錯覚にとらわれる人(証券会社やアナリストの分析もその類)も出てくるだろう。

 そうした評価が株価にも織り込まれて過大評価ぎみになっている可能性があるかもしれない。

 その企業の事業の現場を常に観察しつづけ、他の投資家(や場合によっては当該企業関係者)に先んじた行動ができるのであればともかく、
 そうでないなら、エクセレントカンパニー(特にメジャーな銘柄)は見送る方が無難だと思う。



3.効率的市場仮説を超える経営

 そうはいっても、効率的市場仮説を超えて、成功する確率が高い経営もあるかもしれない。

 だけど、頭が良く努力を惜しまないファンドマネージャーでも期待値としては市場平均を超える運用ができないように、期待値として平均を超える企業経営というのは並大抵のことではないだろうと思う。

 最近は取引所のガバナンスコードなるものが幅を利かせているようだけど、社外取締役とかなんとか委員会とか、そんなもので平均を超える企業経営ができるなどということは断じて無いだろう。(むしろ、そんなものに国をあげて経営資源を投入しているようでは、この国の企業の未来も明るくはないだろうと思えるぐらい)
 
 
 社会経済の動向を分析して、有望そうな分野に資源を集中するというような、スタート時点で多くの人が賛成するところには解はないだろうと思う。


 例えば、権限と責任が集中し、会社を自分の体の一部のように感じるほどのオーナー経営者が、外野からは無謀じゃないかと思われるような判断をする、

 とか、誰も将来有望とは思わないようなニッチな分野、いかがわしい分野で、ステルス的展開をする、
 
 といったときに、ひょっとすると平均を超える期待値になっているのかもしれない。

 

4.株式投資の分析でも同じ
 
 株式投資の判断でも同じようなもので、
 
 例えば、インデックス(TOPIXなど)を超えたいと思う時に、

 ・社会経済の動向を分析して有望そうなセクターをオーバーウェイトする
 
 ・その中でも将来有望そうな業績好調のエクセレントカンパニーを好んでポートフォリオに入れる

 ・業績不振企業は排除する


 というような、頭の良さそうな人がやりそうなことでは、けっして期待値的にインデックスを凌駕することはできないだろうと思う。



5.投資で大切なことは過小評価されているかもしれない銘柄に投資すること

 私が信念としている、へそまがり的思考では、

 良い会社を選んで投資をするというアプローチではなく、

 過小評価されているかもしれない会社を選んで投資をするというアプローチをしたい。


 こういうリスクオフ局面での、業績不振のダメっぽい会社こそはそうした過小評価かもしれない銘柄群なのだろうなー、とか思う。

 まあ、投資した10社のうち3社がつぶれても、7社が生き残りそのうち3社が業績復活すれば 全体では平均を上回るだろうっていうような感覚。

 テレビの前の良い子はマネしちゃだめよ^^;
 





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Last updated  Dec 27, 2015 11:06:55 PM
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