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カテゴリ:ポートフォリオ
大発会から5日続落と冴えないスタートなのだけど、昨年8月~9月の下落時と比べると、不安も興奮もさほど感じることはなく、まったく慣れというのは恐ろしいもの。
それはさておき、遅ればせながら正月企画で、2016年開始時(2015年末)のPF上位銘柄の保有理由、魅力、弱点、懸念事項などを整理してみた。 数ヵ月後、数年後に振り返ってみるためのあくまで個人的なメモ書き程度のもの。 ちなみに、参考まで、2015年開始時(2014年末)の状況は下のとおり。 (関連の日記) 〇PF上位銘柄の魅力と懸念(その1) 〇PF上位銘柄の魅力と懸念(その2) 〇PF上位銘柄の魅力と懸念(その3) 〇2015年開始時(2014年末)の上位銘柄 PF1位:金ETF(純金投信(1540)、SPDRゴールドシェア(GDL)) PF2位:ペッパーフードサービス(3053) PF3位:くらコーポレーション(2695) PF4位:ADワークス(3250) PF5位:あみやき亭(2753) PF6位:ビックルスコーポレーション(2925) PF7位:伊藤園優先株(2593-5) PF8位:トラスコ中山(9830) PF9位:第一交通産業(9035) PF10位:ヨコレイ(2874) PF11位:S Foods(2292) PF12位:昭和飛行機工業(7404) PF13位:光ハイツ・ヴェラス(2137) PF14位:中部電力(9502) PF15位:グリーンランドリゾート(9656) PF16位:日本農薬(4997) PF17位:京阪神ビルディング(8818) PF18位:物語コーポレーション(3097) PF19位:シキボウ(3109) PF20位:ケンコーマヨネーズ(2915) それでは、いよいよ2016年開始時(2015年末)のPF上位銘柄を。 まずは、PF1位~5位まで。 1.PF1位:日本郵政(6178) 昨年:圏外 → 今年:1位 〇魅力:なんといっても郵便局の圧倒的なブランド力。 特に、日本郵政は郵政3社の中でも相対的に割安。 土地など保有資産の活用にも大きな可能性があるのではと期待。 また、将来的にネット通販が拡大していく中で、全国津々浦々まで張り巡らされた物流ネットワークと郵便局が、アイディア次第で大化けしていくのではと妄想。 〇弱点:当面は業績停滞が予想される。 過去の定額貯金の金利に魅力があった時代に集めた資金が徐々に流出。 ゆうちょ・かんぽに掛けられている諸規制を緩めるための戦略的な意味合いからも当面は業績が停滞気味になるのでは。 金融2社の飛躍には民間金融機関と対等な条件で競争可能になるよう規制緩和が必要になる。徐々に進んでいくとは思うけど、政治に翻弄される可能性も。 需給面では、政府保有株式の放出が続く。 〇関連の日記 ・郵政3社に超主力参戦 ・郵政3社の基礎知識 2.PF2位:金ETF(純金投信(1540)) 昨年:1位 → 今年:2位 (昨年の記述) 〇保有理由:円の価値が無くなっていくことに対するリスクヘッジとして。 世界的に金融緩和競争をしているようにも思えるので、外貨も心もとない。究極的には、時代・地域を越えて価値が保たれる可能性の高い金を選択してみた。 〇弱点:インカムゲインが無い。そのため、収益還元的な観点からは価値が判断できない。 下支えといえば、採掘原価ぐらい。でも、場所により採掘原価にはバラつきがあるようで、あまり分析の役に立ちそうも無い。 (今年) 今年も同じ理由で保有。 〇その他 今だと貸株サービスで1%の金利を受け取れるので、信託報酬を考慮しても、金の現物を保有するより金ETF(純金投信(1540))が有利。 なお、ETFは税抜き、現物は税込価格での取引になるので、消費税増税のタイミングでは現物で持っておく方が有利かも(売り買いのスプレッドを考えれば微妙)。 3.PF3位:かんぽ生命(7181) 昨年:圏外 → 今年:3位 〇魅力:なんといっても郵便局の圧倒的なブランド力。 特に、かんぽ生命は第一生命との比較で割安。 規制のくびきから解き放たれ、他生保と同等の商品を投入できるなら、販売網とブランド力でかんぽ生命が優位に立てるのではないか。 〇弱点:当面は業績停滞が予想される。 過去の高金利時代に集めた資金が徐々に流出。 かんぽに掛けられている諸規制を緩めるための戦略的な意味合いからも当面は業績が停滞気味になるのでは。 飛躍には民間金融機関と対等な条件で競争可能になるよう規制緩和が必要になる。徐々に進んでいくとは思うけど、政治に翻弄される可能性も。 需給面では、政府保有株式の放出が続く。 〇関連の日記 ・かんぽ生命の潜在力 ・郵政3社に超主力参戦 ・郵政3社の基礎知識 4.PF4位:くらコーポレーション(2695) 昨年:3位 → 今年:4位 (昨年の記述) 〇魅力:快適なシステムと充実のサイドメニューを原動力とした持続的な成長。 昨年12月にオープンした台湾第1号店も好調な模様で、台湾ひいてはアジアでの飛躍の可能性あり。 〇弱点:指標面の割安感が無い。 〇関連の日記 ・くらコーポ ・くらコーポ アジアで飛躍の予感 (今年) ほぼ、期待通りに業績が伸びている。指標面での割安感が無いのも昨年と同様。 台湾に加え、米国でも日本と同じ快適システムを投入。1月中旬にはシリコンバレーのクパチーノに新店舗オープン予定。 〇関連の日記 ・PF1位 くらコーポ シャリカレー不発 ・くらコーポ 四半期決算順調 5.PF5位:ペッパーフードサービス(3053) 昨年:2位 → 今年:5位 (昨年の記述) 〇魅力:なんといっても、”いきなり!ステーキ”を原動力とした成長期待。 26年11月の月次実績は、 「ペッパーランチ」が、全店売上対前年比114.2%、既存店売上対前年比114.1%。 「レストラン」が、全店売上対前年比402.2%、既存店売上対前年比115.0%。 ”いきなり!ステーキ”が直接影響するレストラン全店ベースだけではなく、ペッパーランチ既存店も好調。昭和の名経営者中内功氏の言うところの”売上はすべてを癒す”効果か。 〇弱点:昨年8月に、新株予約権を発行。 マイルストーンという会社が、31.4万株分(約11%に相当)の新株予約権(行使価格3186円)を取得しており、株価上昇時に権利を行使してくる見込み。まだ行使が進んでおらず、当面は上値が重いと思われる。 〇懸念:”いきなり!ステーキ”の勢いが鈍化。 昨年末までに”いきなり!ステーキ”30店舗を達成。その副作用もあるのか、私が何店か回った感じでは以前のように常に行列ということはなく、夜は空席もかなり目立つ状況。今後さらに閑散としてくるようだとまずいかも。 〇その他:四季報に「都心部中心に直営開設進めFC転換図る。」との記載。直営店をフランチャイズ化すると一時的に利益が嵩上げされる効果がある。不動産のリースバックと同じで利益の先食い的な面があり本来あまり株価的に評価されにくいのだと思うけど、リースバックが特別利益に計上されることが多いのに対し直営店売却益は経常利益に計上されると思うので勘違い的に高評価されるかも。 〇関連の日記 ・ペッパーフードサービス (今年) 〇昨年の懸念が顕在化:”いきなり!ステーキ”の勢いは鈍化でやや期待外れ。 ただし、昨年秋以降に社長直々の品質改善の大運動が始まっている。店舗でも鉄板の加熱が不足しているようなことはなくなってきている模様で、また付け合わせも選択可能になるなど客の満足度は向上の方向か。 また、イオンモール等のフードコートへの進出に活路。 〇魅力:一方で、”ペッパーランチ”の好調が続いている。 既存店の前年比プラスが続き、新規の出店も再開。”いきなり!ステーキ”用にと開店準備されていた店舗が、”ペッパーランチ”に変更される状況もある模様。 〇弱点解消:新株予約権の行使による需給懸念は払しょく。 マイルストーンの新株予約権は全て行使済み。 〇関連の日記 ・ペッパーフードサービス第1四半期決算など ・ペッパーフードがイオンモールに大攻勢 ・ペッパーフード自信みなぎる 注:その後に公表された第3四半期決算はあまり良い内容では無かったので、この日記で妄想したことが実現するかはかなり疑問。 ※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見による記述。 ※投資は、損しても得しても自己責任で! ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村
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