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カテゴリ:ポートフォリオ
黒田砲第3弾のマイナス金利導入により、銀行株が叩き売られている。
また、それをきっかけとして株式市場全体が大幅安、日経平均はあっさりと1万5000円割れに。 はたして、黒田砲第3弾は味方の陣営に向けての誤爆だったのだろうか。 今回は、マイナス金利導入をきっかけに銀行株が叩き売られることとなった、3つの不安要素について思うところを。 まず、銀行株安の理由とされている3つの不安要素とは、 1.不安要素その1 〇マイナス金利なので、銀行が国債取引で儲けることができなくなる。 資金の多くを国債で運用している銀行には大きな打撃。 2.不安要素その2 〇マイナス金利なので、住宅ローンや事業会社への貸し出し金利が一段と下がり、銀行が融資業務で儲けることができなくなる。 3.不安要素その3 〇原油安をきっかけに、破たんする事業が出てくる。そのため債務不履行が発生したり、適格債がジャンク債に転落したりすることで、銀行の資産が一気に毀損する。 と、まあ、銀行株が軒並み大きく下がるのには十分な理由があるようにも見えるのだけど、 へそ曲がり精神で考えてみると、なんだか、不安の煽りすぎではと思えてならない。 4.へそ曲がり的にマイナス金利の影響を考える へそ曲がりというか、ごく素直に考えるとこんな感じでは。 〇不安要素その1:マイナス金利なので、銀行が国債取引で儲けることができなくなる。 ↓ 例えば、今まで99円で買って100円で売ってた国債を、これからは100円で買って101円(マイナス金利)で売るようになるだけでは。(※価格はイメージです。) 少しは利幅が減るかもしれないけど、大きく減ることはないのでは。 (この辺は、国債の最大の買い手の日銀のさじ加減次第な面もあるだろうから、日銀によってどうにでもコントロールできるでしょ) 〇不安要素その2:マイナス金利なので、住宅ローンや事業会社への貸し出し金利が一段と下がり、銀行が融資業務で儲けることができなくなる。 ↓ 銀行の利幅は、貸し手と借り手の需給で決まるのだから、 今まででも、銀行間の競争は激しく利幅は小さかったとは思うけど、マイナス金利になったからといって基本的には何も変わらないでしょ。 (基本は、資金の調達コストが下がるのと、貸出金利が下がるのが見合いで、利幅は変わらないのでは) 〇不安要素その3:原油安をきっかけに、破たんする事業が出てくる。そのため債務不履行が発生したり、適格債がジャンク債に転落したりすることで、銀行の資産が一気に毀損する。 ↓ 実態はよくわかりません。でも、なんだか取って付けた感はあるよね。 5.好材料もある 〇保有債券の値上がり: 例えば、99円で買って100円で売ろうと思っていた手持ちの国債が、マイナス金利導入をきっかけに一瞬にして100円になり将来101円で売れるように。(※価格はイメージです。) 〇資本コストの低下: ゼロ金利をきっかけに、資本(株式)に対する期待利回りも低下していくだろうから、 銀行の利益水準が維持されるなら株価上昇、 少しぐらい利益が減っても株価横ばいとなるのでは。 6.銀行株コレクション てなことで、先週は売られ過ぎと判断した銀行株を買いそろえてみた。 今のところの銀行株コレクションは、配当利回り4%超のところを中心に、 島根銀行、ゆうちょ銀行、あおぞら銀行、三菱UFJ、りそな、三井住友、みずほ、北洋銀行。 見渡すと、北洋銀行をふくめ旧都市銀行系をコンプリート。 週明けには、上記コレクションのうち最もリスクの小さそうなところに絞って買い増してみたいと考えているところ。 7.感想など 原油安による不良債権リスクはともかくとして、 国債の売買益なんて日銀のさじ加減一つだろうし、 当の日銀黒田さんが”何でもできるし何でもやる”と言っていて、国債売買益に焦点が当たってしまった以上、メンツにかけてもなんとかするのだろうと思う。 そんな中で、手持ちの株を売るだけならともかく、空売りをしている人は命知らずの真の勇者なのだろう。 今回の暴落により、銀行株買いで儲けるチャンスを得ることができたのは、そんな勇者たちのおかげ。ここに感謝の誠を捧げます。 ※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見による記述。 ※投資は、損しても得しても自己責任で! ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村
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Last updated
Feb 14, 2016 06:24:45 PM
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