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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Mar 6, 2016
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カテゴリ:ポートフォリオ

 最初に断っておきますが、今回の日記は完全にポジショントークです。

 さて、巷では”マイナス金利導入でゆうちょ銀行は窮地にある、保有すべきでない銘柄の筆頭がゆうちょ銀行だ”、というような思惑が広がっているようなのだけど、

 それは全くの読み違いで、
 ”ゆうちょ銀行こそはマイナス金利の真の勝者だ”
 というのが今回のテーマ。

(関連の日記)
〇銀行株の3つの不安要素



1.マイナス金利導入で国債価格が急上昇

 日銀黒田砲第3弾として、1月29日の政策金融決定会合でマイナス金利が導入された。

 それまでも、日銀の大規模国債買い入れなどで長短の金利が低下傾向(国債の価格は上昇傾向)だったのだけど、
 マイナス金利導入で残存期間が10年程度のものまで含めて一気にマイナスの領域まで金利が急低下。

 金利が急低下したということは、既発の国債価格は急上昇。

 では、実際に既発の国債価格がどの程度上昇したのか見てみたい。

 比較対象は、
 マイナス金利導入直前の新発国債の発行価格(入札による平均落札価格)と、
 東京証券取引所が設定した3月4日の基準値段(3月3日の取引価格をもとに設定)。

マイナス金利国債価格.jpg
  
 マイナス金利導入の直前の時期に発行された国債の価格が、一瞬にして上昇していることが分かる。

 2年国債で上昇幅約0.4円。
 5年国債で上昇幅約0.9~1.0円。
 10年国債で上昇幅約3~3.5円。
 20年国債で上昇幅約8~10円
 30年国債で上昇幅約12~15.5円
 40年国債で上昇幅約17.5円。

 と、残存期間が長い国債ほど、大きく上昇。
 


2.国債の最大の保有者ゆうちょ銀行

 で、その急上昇した国債の最大の民間保有者がゆうちょ銀行。

 ゆうちょ銀行が公表している平成28年3月期第3四半期決算補足資料によると、

 平成27年12月末現在で、国債保有残高が約84兆円。

 残存期間の分布が、国の国債の発行残高の分布(以下の表を参照)と同じだと仮定すると、
国債残存期間別残高.jpg

 マイナス金利導入にをきっかけに、ゆうちょ銀行の保有国債の含み益は、私の目分量で3兆円規模で増えている模様。
 
 例えば、10年国債を保有して10年間かけて手にするはず利益額を、含み益とはいえ一瞬にして享受している状況。

 また、現在のゆうちょ銀行は、現金を抱えていて、これから国債に投資をしようとしているのでは全くなく、
 
 上場等を契機として保有している国債を徐々に減らしていくフェーズにある。まさに、国債を売りたいタイミングでその価格が急騰するというラッキーな状況となっている。


 
3.マイナス金利時代でも国債売買で利益が出る

 今持っている国債はともかくとして、これから新たに買う国債では利益が出ないのではないか。国債投資を運用の柱としているゆうちょ銀行は苦しいのでは、と一般的には言われている。

 上場を契機として、規制緩和なども含め運用先は多様化していくのだろうけれども、
 それはさておき、国債売買でも利益確保は今後も可能。

 以下は、3月4日時点の日本国債のイールド曲線(残存期間別の利回りのグラフ)(出典Bloomberg)。
イールドカーブ.jpg
 
 この曲線を前提とすると、
 確かに、残存期間7年以下の国債は持つ意味が無い。

 だけど、残存10年の国債を買って3年保有してから売ると、1円程度(年利約0.3%)利益が出るし、
 残存20年の国債を買って10年保有してから売ると、9円程度(年利約0.9%)利益が出る。
 残存30年の国債を買って10年保有してから売ると、12円程度(年利約1.2%)利益が出る。

 これからも、途中で売却することを前提とすれば、国債での運用でも利益はそれなりに出せる状況。

 また、別の角度から見ると、含み益が急増した保有国債のうち残存期間が長いものは、保有し続けることで含み益が拡大していくことになる。
 10年分の利益を一瞬にして享受した保有国債に、今後も追加で利益が積み上がるのだ。



4.ゆうちょ銀行こそマイナス金利の真の勝者

 上場を契機に、これから運用手段の多様化を進めていくのだろうけど、莫大な含み益を抱えての恵まれた船出となった。

 また、マイナス金利時代という新たな環境の下で、過去のしがらみ無くビジネスを構築できるのも新規参入者であるゆうちょ銀行の利点。


 さらに、銀行株をとりまく他の不安要素について見ておくと、

(関連の日記)
〇銀行株の3つの不安要素

〇マイナス金利なので、住宅ローンや事業会社への貸し出し金利が一段と下がり、銀行が融資業務で儲けることができなくなる。

 → ゆうちょ銀行は、これらの分野での利益は今のところほとんど無い。今後の事業拡大分はすべてプラスアルファ分。


〇原油安をきっかけに、破たんする事業が出てくる。そのため債務不履行が発生したり、適格債がジャンク債に転落したりすることで、銀行の資産が一気に毀損する。

 → ゆうちょ銀行は、現在のところ該当する貸出先が無いと思われる。リスクが無い。


 
5.感想など

 ゆうちょ銀行にもマイナス金利で不安な点はあるだろうけど、それらは世の中に十分出回っているので今回は省略。
 
 一般的な見方に同調してネガティブなことを書くと賢く見えるけれども、あえて書く価値は無い。また、仮に世間一般と同じ見解なのなら、投資妙味も生じずスルーする一手。


 偏屈たぬき的には、世の中の一般的な見方と異なる視点を持って、それに基づいた投資を行うからこそ面白いのであって、
 それでこそ市場平均を上回る可能性が生じると思っている。


 なので、マイナス金利の急落局面で、ゆうちょ銀行を改めて主力級まで買ってみた。

 また、ゆうちょ銀行が買える水準であるならば、日本郵政はさらに面白い。日本郵政については、超主力のポジションを維持している。

(関連の日記)
〇郵政3社の基礎知識


 私の純資産の4分の1が郵政3社という極端なポジション。果たして、どう転ぶことだろう。

 27年度決算が公表されて、郵政3社投資家の関心事である配当が持続または増配ということになれば良いなと思っているところ。




※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見による記述。
※投資は、損しても得しても自己責任で!



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Last updated  Mar 7, 2016 01:07:38 AM
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