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カテゴリ:グロース投資
いきなり!ステーキのオワコン化で厳しい局面を迎えつつあると心配していたペッパーフードなのだけど、
その”いきなり!ステーキ”が、椅子席導入などをきっかけに再び繁盛しているようなので、今回はそのあたりのことを。 1.立ち食いステーキのビジネスモデル崩壊 2013年12月に登場しその後急拡大、ペッパーフードの主力業態となった”いきなり!ステーキ”のもともとのビジネスモデルは、 ”前菜抜きで、立って食べる”スタイルとすることによって、 ・面積当たりの席数を多く確保 ・1人の客の所要時間が短くなる ・良い肉を安価に提供することで集客 ということで、客あたりの利益は少な目だけど多くの客をさばくことで利益をあげるというビジネスモデルだったのだけど、 昨年夏ごろから徐々に苦戦が目立つようになり、店によっては閑散とした状況になっていた。 また、利益を確保するため何度かの値上げをしたため、もはや薄利多売のビジネスモデルが崩壊。 月次のデータでも、ペッパーランチ業態の既存店売上対前年比増が継続する一方で、いきなり!ステーキを含むレストラン業態は既存店売上が対前年比で2ケタ減と落ち込んでいた。 (参考) 〇2015年12月期月次売上(会社発表) 2.座り食いステーキで復活 昨年夏ごろから少しずつ有料の椅子席を導入していたのだけど、 2月の中頃から多くの店舗で多くの無料椅子席を導入。 それをきっかけに客足が戻っているようで、私の通勤経路の店でも椅子席導入前は夜は閑散としていたのだけど今はかなりの席が埋まっている状況に。 一人当たりの滞在時間も長めになることで繁盛感が出て、それがまた集客につながるという好循環に。 そのあたりのことは、3月18日発行の社内報でも高揚感をもって取り上げられている。 (参考) 〇ペッパーフード社内報2016年3月 会社発表の月次データでも、いきなり!ステーキ業態の既存店売上対前年比が、1月の16.9%減から2月は3.5%減まで回復。 また、2月の発表からは、いきなり!ステーキ業態をレストラン業態から独立して表示するよう変更されており、会社側がいきなり!ステーキ業態の3月以降の更なる回復に自信を持っていることの表れではと推察。 (参考) 〇2016年2月期月次売上(会社発表) まあ、広い店に客がぽつんとしかいないのに、高いステーキをなんでわざわざ立って食べなきゃいけないの という状況だったで、当然の軌道修正。 立ち食いで薄利多売 → 値上げはしたけど閑古鳥で中利少売 → 座り食いで中利中売 といった感じか。 3.株価4桁回復へ この会社は株主のことはどの程度考えてくれているのか分からないけれども、ともかく社員を大切にする社風(社長の考え方)なのではと思っている。 その社員向けに昨年ストックオプションを発行している。 (関連の日記) 〇ペッパーフード自信みなぎる 2015年12月期の営業利益が会社側の予想(754百万円)を上回ることが行使の条件となっていて、条件のクリアが危ぶまれていたのだけど、 営業利益761万円とぎりぎりで条件クリア。 年度末に急遽「新社長誕生システム」なるものを導入し直営店のフランチャイズ化で利益をぎりぎり確保したのではと邪推するのだけれども、それはさておき、 そうなってくると、権利行使価格976円が意識されてくる。 社員を大切にする社風(社長の考え方)からは、社員の求心力を高めるためにも株価1000円を大きく超えて行きたいところ。 4.妄想など といったことで、ペッパーフードを買い増し、再び超主力化してみた。 今後の、起爆剤として、 1つには、3月月次以降のいきなり!ステーキの対前年比大幅プラスと新規出店攻勢。 もう1つは、すでに条件をクリアし会社側も意欲を持っていると思われる東証1部昇格ではと妄想している。 ※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見による記述。 ※投資は、損しても得しても自己責任で! ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村
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Last updated
Mar 30, 2016 08:42:59 AM
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