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カテゴリ:BABYMETAL
前回に引き続きBABYMETALについて。
BABYMETALは、いったん知ってしまうと、熱く深くはまりこむ魔力があるようで、急速に私の時間と資金を侵食してくる。。。 (前回の日記) 〇BABYMETALにはまる 1.世界を引き込むBABYMETAL (BABYMETALのことはよく知っているよって方は、読み飛ばしてください) いい大人になってくると、ショービジネスでの成功って結局はマーケティングやプロモーションでしょ、とか斜に構えてみるもの。 BABYMETALだって、アイドルとメタルの融合というようなこと言ってるけど、ありがちなアレでしょって感じると思うんだけど(少なくとも私はそんな風に敬遠してました、先月までは。) でも、実際に見ると全然違う。自分たちの圧倒的なパフォーマンスでファンを開拓していくような、そんな売れ方のように思う。 例えば、4月初めごろに米国の名物深夜トーク番組”The Late Show”に出演した時の映像がYoutubeに公開されていて、この番組関連の動画の中でもトランプ氏対談などと並んで上位の再生回数となっているのだけど、 〇BABYMETAL Makes Their U.S. Television Debut(Youtube) テレビスタジオでの一発撮りにもかかわらず、MVと遜色のないクオリティー。テレビ収録なのに、客席からアンコールを求める声が起こるという異例の事態だった模様。 だけど、BABYMETALが本当にすごいのは、ライブでのパフォーマンス。 例えば、2年前のイギリスの巨大メタルフェス”Sonisphere Festival”の動画。 〇BABYMETAL - Ijime,Dame,Zettai - Live at Sonisphere 2014,UK (OFFICIAL) (Youtube) これは、BABYMETALが欧米の大規模フェスに初参戦、しかもいきなりメインステージに起用されたときのもの。 当時のメタル音楽ファンにとってのBABYMETALは、ジャンルも違う東洋の小娘が紛れ込んできた的な感じだったようで、 観客は6~7万人ぐらい集まっているけれど、お手並み拝見的な人がほとんど。中には自分たちの神聖な場に場違いな奴が来たというような最初から怒っている雰囲気のいかついおっさんたちも結構いるような、冷やかな空気ではじまったステージ。 だけど、与えられた30分の時間の中でステージが進むにつれて観客を引き込み、上の動画はいよいよ最後の曲。もう、冷やかだった観客の心をしっかり掴んでいるのです。そして、ヴォーカル”SU-METAL”の困難な場を闘った末の勝利の笑顔。 こういう、一発勝負的な舞台を闘い続け、そして勝ち続け、力をつけて今の場所にたどり着いた、そして更なる高みに登っていくのが、”BABYMETAL”。 だからこそ、世界で勝負できる存在になりえたのだろう。 あと、BABYMETALを知るうえでは、5月6日深夜にNHKで放送された、”少女たちは世界と戦う♢BABYMETAL革命・完全版”も必見。(動画をリンクするのははばかれるので、興味のある方はネット上を探してみてください。) 2.BABYMETALは”机の下”から始まった この圧倒的な”BABYMETAL”がどのようにして始まったのか。 色々調べていく(いや、深みにはまって抜けられないのです)と、どうも、今の企業ガバナンスのアンチテーゼのような感じ。 昔の日本の製造業が勢いのあった時代、会社の研究者・開発部隊にはわりと自由度があって、会社から指示された社員としてやらなくてはならない”机の上”の研究・開発のかたわらで、自分の本当にやりたい”机の下”の研究・開発を行うことも許容されていた。そうした”机の下”から革新的なものが生み出され、結果的に会社の収益を支える商品となるといったこともよくあることだったようだ。 ところが今の日本の製造業、集中と選択、業績評価、トップダウンというような企業ガバナンスが強化されるにつれ、会社の研究者・開発部隊の自由度は減り、結果的に革新的なものが生み出される機会が減少しているのではと思われてならない(最近のソニーとかは、その反省から再度自由度を増やすような取り組みを始めたような感じだけど)。 こういう視点で見ると、”BABYMETAL”というのは、完全に”机の下”のプロジェクトのようなのです。 メタルに入れ込んでいるプロデューサーのKOBAMETAL氏が、たまたまアイドルグループ”さくら学院”の担当になった。このアイドルグループのお仕事が会社から与えられた本来の仕事。 だけど、メタルがやりたい。メタルとアイドルを融合してみたらどうか。中元すず香(SU-METAL)という逸材がいたこともあり、案外いけるんじゃないかと始めてみたのが”さくら学院重音部(BABYMETAL)”。 学校生活を模した”さくら学院”の文脈の中では、数ある課外活動の一つとしての位置づけ。 当然BABYMETALとしての予算は無く、最初の頃はメンバーや関係者の私服の中からそれらしく見える服を選んでステージ衣装にしていた模様。 少し、”BABYMETAL”売れて来た感じになっても、活動は”さくら学院”が優先。 そんな、本業に遠慮しながらはじまった”机の下”の”BABYMETAL”。 まあ、そういう”机の下”を許容するのが芸能プロダクションというものかもしれないのだけど(この辺の事情には疎いのでよくわかりませんが)。 3.アミューズに参戦 で、話がガラッと株ブログ的な話題になるのだけど、 会社のマーケティング戦略やプロモーション活動の成果でもなんでもないのだけど、この”BABYMETAL”を擁しているのがアミューズ。 5月13日公表の今期の業績見通しが大幅減益となっているため、株価が急落したのだけど、 この業績予想って”BABYMETAL”の飛躍が織り込まれていないんじゃないか、また株価的にも織り込み不足だろうという気がしてならない。 ということで、アミューズに緊急主力参戦してみた。 目先では、米国ツアーを成功裏に終了したBABYMETALが帰国して一気に国内での露出が増えていくのだろうと思う。 だけど、BABYMETALファンとしては、世界70億人市場をターゲットにできる逸材だと思っているので、今の時価総額400億円ぽっちでは、全くつり合わないという気がしてならない。 まあ、BABYMETALチームにとって世界展開を進めるうえでアミューズに所属していることのメリットが何かあるのかという、独立リスク的なものもあるかもしれないけれども。。。 ※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見による記述。 ※投資は、損しても得しても自己責任で! ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村
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