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カテゴリ:低位株
いやー、今日は株式相場が急落したわけでもないのに、私のポートフォリオはダメでしたねー。
今年は、資産は減っているけどTOPIXなどの指数よりは成績が良かったのだけど、今日で逆転された感じ。 超主力のアミューズさんの12日公表の第1四半期決算は、昨年同期にサザンがツアー17公演を行った反動減を考慮すれば悪いわけではないとは思うのだけど、”ポジティブサプライズが無いのがネガティブサプライズ”的に、本日は急落。まあ、雌伏の時なんでしょうかね。 また、郵政3社の12日公表の第1四半期決算も、かんぽ生命の有価証券評価損については事前に開示がされていたし、今の株価水準からすればそんなに落胆するほどの内容でも無かったように思うのだけど、これまた下落。これも、今の株価水準と業績なら、わりと気楽に持っていられる感じなんですけどねー。 というような感じで、ここのところ決算関係の開示が続いているのだけど、その中でこれは買い増しをしてみたいなーと思えたのが低位株のジャパン・フード&リカー・アライアンス(JFLA)。主力の位置まで買ってみました。今回の本題です。 1.業績と株価の低迷が続くJFLA まず最初に、このJFLAという会社、日本酒や醤油などの製造・販売や輸入食品の販売を行っています。源流は江戸初期まで遡る伝統ある会社(ソニー創業者の盛田氏の生家の酒蔵)で、同業との逆さ合併など複雑な統合を繰り返して規模は大きくなったけれども、はっきり言ってダメな会社の見本みたいな会社です。 最近の業績は、以下のようにパッとしません。 当然株価も低迷。 2.会長一族による会社私物化の表面化 なるほど、これじゃ会社もダメになるはずだというような原因が昨年明るみになった。 〇独立調査委員会の追加調査報告書受領、並びに、再発防止策の策定、諮問委員会からの諮問結果及び新経営体制への移行等に関するお知らせ(平成27年12月8日) 調査結果によると、盛田英夫会長(当時、ちなみにソニー創業者の長男)とその一族が会社を私物化。プライベートな交通費などの付け回し、会長関係会社への貸付金の焦げ付き、不明朗な業務委託費などが判明。 また、人事が恣意的に行われていたこともあり、役員・社員においても会長一族に対する無批判・無抵抗な帰属意識があった模様。 3.盛田一派を一掃し阪神酒販グループ傘下に その後、盛田前会長の影響力が排除され、アスラポートダイニングと業務提携。 アスラポートの代表取締役社長だった檜垣周作氏が、JFLAの代表取締役社長に就任。檜垣氏はアスラポートの方は会長に退き、JFLAの代表取締役社長に軸足を置く力の入れよう。 アスラポートの開示情報「代表取締役の異動に関するお知らせ(平成28年2月9日)」によると、 檜垣周作は、JFLA社の代表取締役社長として同社の事業の発展に専念すると同時に、当社の代表取締役会長の立場にて当社の経営に対し大所高所から関与してまいりますが、主にJFLA社社長の立場にてJFLA社と当社との業務提携の強化を推し進めてまいります。 とのこと。 なお、アスラポートダイニングの実質的な親会社は、檜垣周作氏が経営する非上場の阪神酒販。JFLAも実質的に阪神酒販傘下に収まった感じ。 4.稀代の経営者かもしれない檜垣周作氏 私は、この檜垣周作という人は、かなりの傑物なのではないかと思っている。 ビールメーカーに入社後2年で退職した後、25歳の時に阪神酒販を実質的(休眠会社を譲り受け)に創業。 最初に手掛けたお酒の通販は苦戦したものの、輸入ミネラルウォーターの低価格通販で利益を上げ、 オフィスのセルフサービス型ドリンク&フード販売で飛躍。(最近オフィスでよく見かける、ドリンクとかお菓子とかカップヌードルとかを自由に取って、代金を箱に入れておくやつです。定期的に担当者が商品を補充しお金を回収していく富山の置き薬方式。) その後、M&Aを繰り返し、飲食店、酒造メーカー、食品商社などを傘下に収めている。 これらを阪神酒販創業からわずか15年で成し遂げ、まだ40歳という若さ。 この檜垣周作氏が社長として乗り込んだからには、澱みきったJFLAにも変化が訪れるのではないかと、低位株フリークとして少し期待していたところなのだけど、 5.変化の兆しが感じられるJFLAの第3四半期決算 JFLAが8月12日に平成28年9月期第3四半期決算短信を公表。 変化を期待するという目で見ているためか、第2四半期決算と並べて見てみると、かすかに変化の兆しが感じられるような気がする。 〇平成28年9月期第2四半期決算短信(平成28年5月13日) 〇平成28年9月期 第3四半期決算短信 6.感想など JFLAはダメ会社だけど、株数を無闇に増やすというようなことはしなかったのが取り柄。年商約240億円に対し、時価総額は40億円台なので、業績の回復基調が鮮明となれば、株価2~3倍もあるのではと妄想。 ただ、変化の兆しなどというのは気のせいかもしれず、檜垣周作氏が目指すのもJFLA全体の再生というより美味しいとこだけつまみ食いなのかもしれない。 だけど、ダメでもともと。JFLAには誰も期待していないだろうから、ダメでも株価はさほど下がらないだろうとの感覚もある。 ということで、低位株フリークとして、JFLAを主力級まで買い増してみました。 ※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見と妄想による記述。 ※投資は、損しても得しても自己責任で! ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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