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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Sep 16, 2016
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カテゴリ:指数あれこれ
今年も、JPX日経400の銘柄入れ替えのタイミングを狙って、9月限の先物を対象に、「JPX日経400先物売り-ミニTOPIX先物買い」の裁定取引をしていたので、今回はその結果について。

 ※本当は、先週末にアップする予定だったのだけど、1週間遅れてしまいました<(_ _)>

(関連の日記)
〇日経400売り-TOPIX買いの裁定取引を今年も:3か月前の日記
〇日経400売り-TOPIX買いの裁定取引(結果):昨年の結果(ちなみに昨年も勝利)


1.狙い

〇 ”JPX日経400”の実態は、ほぼTOPIXに同調して推移するが、むしろその劣化版とも言えるような、”凡庸極まりないアクティブ運用”。

〇 毎年8月は、”JPX日経400”にとって、魔の銘柄入替えが実施される(今年は、8月5日に公表され8月31日に実施)。

〇 銘柄入れ替えの前後には、コバンザメに齧られて、TOPIXに後れをとってしまうだろうと予想。

〇 そこを狙って、今年も、9月限の先物を対象に売り買いほぼ同金額になるようバランスを取って「JPX日経400先物売り-ミニTOPIX先物買い」のポジションを建ててみた。


2.銘柄入替え

〇JPX 日経インデックス400 構成銘柄の定期入替について(日本取引所、日経新聞)

 銘柄入替えは、8月9日に公表、8月31日に実施された。

 追加銘柄と除外銘柄は以下のとおり。







 参考まで、9月9日時点(9月9日には特に意味はありません)の時価総額も比較してみたところ、除外銘柄の時価総額の平均が約2200億円なのに対して、追加銘柄の時価総額の平均が約3000億円と、構成銘柄がやや大型の株にシフトし、これまで以上にTOPIXに近いポジションを取ることになった。

 ちなみに”JPX日経400”は、基本的に規模の大きな銘柄が採用されやすい構図になっていて、上場から3年経過してなかったり、過去3年で大きな赤字を計上していない限りは順当に時価総額上位銘柄が選ばれる。

 そのため、経済状況が順調(赤字企業が少ない)であれば時価総額上位銘柄の比重が高まるのは、”JPX日経400”の”仕様”。



3.2016年の結果

 今年の指数先物9月限の満期日は9月9日。この9月9日までの3か月間(9月限が期近物であった期間)のTOPIXとJPX日経400の推移は以下のとおり。

 

 今年もJPX日経400がきっちりと劣後してくれたので、良いお小遣い稼ぎになりました。

 JPX日経400よ、来年もよろしくDEATH。



4.過去2年間のTOPIXとJPX日経400の推移

 蛇足的に、過去2年間のTOPIXとJPX日経400の推移は以下のとおり。



 この間、JPX日経400は、ほぼTOPIXに同調して推移しており、独自の指数として存在する意義がほとんど無いことが分かる。(そもそもJPX日経400の構成は、TOPIXに対し8割弱まで同調し、2割強しかポジションを取っていないので当たり前)

 そして、TOPIXに対してわずかに取っているポジションの結果として、TOPIXからわずかに劣後しているのがJPX日経400の実態。

 ちなみに、この間、TOPIXはマザーズ指数にはほんの僅か勝っているものの、日経平均や東証2部指数、JASDAQ平均には後れをとる相対的に弱い指数だったのだけど、

 東証上場銘柄 (市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ) を母集団とし、
”資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される新しい株価指数を創生します。これにより、日本企業の魅力を内外にアピールするとともに、その持続的な企業価値向上を促し、株式市場の活性化を図ります。”
 などと御大層な能書きを掲げるJPX日経400は、相対的に弱い動きだったTOPIXを更に下回っているのだから話にならない。 

 世の中、ご立派な能書きと、ごり押し的プロモーションだけではどうにもならないということだろう。



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Last updated  Sep 16, 2016 08:53:51 PM
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