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カテゴリ:BABYMETAL
今回は、久しぶりにBABYMETALの話題。BABYMETALは知るほどに奥が深く、何事かを書くのは難しいのだけど、ファンとしても投資家としても避けては通れないので、個人的なまとめ的なものを。
キモイおっさんの妄想ですので、興味のない方は華麗にスルーしていただければと思います。 (関連の日記) 〇まともなBABYMETAL論が経済誌に初登場 〇BABYMETALのアミューズは”花咲か爺さん”だった 〇BABYMETALは”机の下”から始まった 〇BABYMETALにはまる 正月早々WOWOWが昨年9月のBABYMETAL東京ドーム公演2日目を放映していたので、その録画を鑑賞。 実際に現地で体験していたライブだけど、映像で見ると改めて凄さを実感。 まさに、BABYMETALの凱旋と旅立ちのステージだったなと。 海外武者修行の旅からホームへの凱旋であり、同時に世界のメインストリームへの旅立ち、という大きな大きな節目のステージ。 0.BABYMETALとは まずは、BABYMETALについて簡単に振り返ると、 学校生活を模した中学生までの年齢限定アイドルグループ″さくら学院″の部活動(サブユニット)″重音部″として2010年秋頃に発足。 メンバーは、 絶対的な歌姫 ″SU-METAL″(中元すず香さん、発足時中学1年生) まばゆい光に包まれた舞踊の天使″YUIMETAL″(水野由結さん、発足時小学5年生) あたたかい光に包まれた愛の天使″MOAMETAL″(菊地最愛さん、発足時小学5年生) の3人。 (発足当初のアーティスト写真) YUIMETALさんとMOAMETALさんは、発足時には小学5年生だけど背格好は小学3年生ぐらい。これでメタルを標榜するのだから、まるで冗談のようだ。 1.海外武者修行への出発 期間限定と思われていたBABYMETALだけど、2013年春のSU-METALのさくら学院卒業という解散の危機を乗り越え、さくら学院から独立して継続。 その後も、驚異的なパフォーマンスの進化と観衆の熱量に支えられ、女性アーティスト史上最年少で武道館に到達。 2014年3月2日、武道館ライブ2DAYSの2日目。 “DOOMSDAY”(最後の審判)と銘打ったライブのラストに映像とともにナレーションが流された。 ギミック的な部分も含めBABYMETALの世界観や、歩んできた道のりが集約されているように思うので、以下に掲載してみたい(青字の部分がナレーション)。 今から・・・メタルレジスタンスの全てを話そう・・・ この地は巨大勢力”アイドル”の圧倒的な魔力によってメディア 政治 経済など全てが支配された世界 アイドルソング以外は全て有害と見なされメタルも例外ではなかった (注:武道館までのBABYMETALは、AKBグループを想像させる″アイドル″へのレジスタンスというギミック的な仮想世界を描いていた) メタルの復権を願った使途の祈りがメタルを司る神 キツネ様のもとへと届き キツネ様はSUーMETAL YUIMETAL MOAMETALの3人を ”アイドルとメタルの融合”をテーマにした新しいメタルの誕生を意味する”BABYMETAL”と名付け この地へと降臨させた ホントのメタルを手に入れるため キツネ様はBABYMETALに数々の試練を与えた 全ては未知の世界であった ホントのメタルを知らない少女達は己の力を信じて ただ立ち向かって行くしか術はなかったのだ だが 幼いながらも道無き道を突き進み 与えられた数々の試練を次々と伝説へと変えて行く姿に 人々は心を打たれるのであった (注:少女アイドルグループが、実際にロックフェスなどアウェーの場を乗り切っていくのだから、まあ凄いものだ) 時計の針は動き始めた メタルの魂はこの地に新たな息吹をもたらし メディアを席巻する国民的マエストロや遂には巨大勢力アイドルまでもがメタルレジスタンスの象徴であるキツネサインを掲げるのであった メタルの魂は紅の炎となり漆黒の闇を一瞬のうちに白夜へと変え 沈まぬ太陽のように鮮紅な光を放ち続けるのであった (注:音楽番組でAKBと共演。司会のタモリさんやAKBメンバーもBABYMETALのキツネサイン(親指と中指と薬指を付けて、人差し指と小指を立てる)を掲げたことで、”アイドルへのレジスタンス”という仮想世界も終焉ということらしい) キツネ様はBABYMETALに告げる この地でメタルレジスタンス第一章は完結した そして新たな狼煙を上げるためこの地を離れ新天地へと召喚するのだ 時は来た いざ進まん 異国の地へと (ここで、ステージ上では3人が棺桶に入り、その棺桶が天井に吊り上げられていく。) It is the time to depart. In 2010, BABYMETAL was found as cute things KAWAII-METAL, that meaning is mixture of J-POP Idol and Heaby Metal. BABYMETAL is seeking attention from all over the world. BABYMETAL say goodbye to JAPAN. (注:私の英語力ではよく聞き取れないのですが、だいたいこんな感じかと) LEGEND "DOOMSDAY" それは新たなメタルレジスタンスの幕開けを告げる鐘の音が巨大魔法陣より鳴り響く運命の時 BABYMETALはこの地でのメタルレジスタンスを完結し、異国の地へと武者修行の旅に出た。 新たなメタルレジスタンスの使命を受けて・・・ 3つの棺桶が宙を飛ぶ映像が流され、 そして、文字だけが一瞬ずつフラッシュしていく。 日本 活動停止 任務完了 舞踊の天使 愛の天使 神聖なる宴 新たなる神々 神世界 鋼鉄神 NEW LEGEND SERIES 降臨 そして、次のライブが欧州で開催されることが告知され、 冗談のように始まったBABYMETALが、凄腕のバックバンド”神バンド”を従えて、いよいよシャレでは済まない海外武者修行に旅立つことになったのだ。 2.海外武者修行の結実 常識的には、無謀としか思えない海外武者修行。 それでも、少女達は己の力を信じて ただ立ち向かって行くのだ。 最初の大きな転機は、2014年7月の英国の巨大メタルフェス”Sonisphere Festival”。 〇BABYMETAL - Ijime,Dame,Zettai - Live at Sonisphere 2014,UK (OFFICIAL) (Youtube) BABYMETALにとって欧米の大規模フェスへの初参戦、しかもいきなりのメインステージ。 当時のメタル音楽ファンにとってのBABYMETALは、ジャンルも違う東洋の小娘が紛れ込んできた的な感じだったようで、観客は6~7万人ぐらい集まっているけれど、お手並み拝見的な人がほとんど。 中には自分たちの神聖な場に場違いな奴が来たというような最初から怒っている雰囲気のいかついおっさんたちも結構いるような、冷やかな空気ではじまったステージ。 だけど、与えられた30分の時間の中でステージが進むにつれて観客を引き込み、上の動画はいよいよ最後の曲。もう、冷やかだった観客の心をしっかり掴んでいるのです。そして、ヴォーカル”SU-METAL”の困難な場を闘った末の勝利の笑顔。 異国の地での武者修行は、行く先々でノリの違う観衆、言葉も通じない。しかも、暑かったり寒かったり酸素が薄かったり雨が降ったり機材がトラブったり。。。 そんな困難なステージの積み重ねでの中で、どんな観衆にも通じるようにパフォーマンスが磨かれ、もともと胆力の塊のようなSU-METALのカリスマ性はますます高まり、チームの結束力は強まり、BABYMETALの存在感も増していく。 いよいよ2016年は、武者修行が結実し免許皆伝とも言える年に。 米国Billboard誌総合アルバムチャート39位のセカンドアルバムを引っ提げ、日本人初の英国ウェンブリーアリーナ公演を皮切りとした2016年のワールドツアー。 クライマックスの1つは、6月の世界最大級のメタルロックの祭典”DOWNLOAD FESTIVAL UK”。前日に英国専門誌主催”KERRANG!Awards 2016”にて、”BEST LIVE BAND”を受賞して臨んだステージ。 〇BABYMETAL-KARATE (live UK Download 2016) (audio increased to 12dB) (Youtube) 雨天の中、メインステージに集まった10万観衆。2年前とは違い、観衆はお手並み拝見なんてことではなく、BABYMETALを見るために集まってきているのです。 BABYMETALの出番を狙いすましたかのように強まる雨脚。豪雨の影響で約20分遅れで始まったステージは、こういう逆境の大一番でこそ一段と凄みを増すSU-METAL率いるBABYMETALチームの圧巻のパフォーマンス。 そして、前日に受賞した”BEST LIVE BAND”の名に恥じぬ存在であることを、そのパフォーマンスと観衆の熱狂で証明。 クライマックスのもう1つは、7月の米国音楽誌主催の”AP Music Awards”授賞式での”Rob Halford”との共演。 〇APMAs 2016 Performance: BABYMETAL perform with ROB HALFORD of JUDAS PRIEST (Youtube) メタル界では、定冠詞付の”the Metal God”としてリスペクトされている”Rob Halford”と共演し、氏がボーカルを務める”Judas Priest”の往年の名曲2曲を熱唱。 ”the Metal God”とのハイトーン対決で一歩も引けを取らないSU-METAL。かっこよくギダーを弾くMOAMETALとYUIMETAL。 海外武者修行への出発点となった武道館ライブで一瞬フラッシュした”鋼鉄神”の文字。まさにその”鋼鉄神”と共演し、”BABYMETALにはメタルの未来がある”と称賛を受けるに至り、メタル村での居場所をしっかり確保、海外武者修行・メタルレジスタンスも完結したと言えるのではないか。 というような異国の地での武者修行を経てたどり着いた、9月の東京ドーム2days。まさしく、色々な意味でのホームへの凱旋。 かなり長くなってきたので、いったん区切ります。 ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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