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カテゴリ:BABYMETAL
今回は、BABYMETALについて。
経済紙誌では、BABYMETALのヒット、特に海外での過去にないほどの成功については、メタルとkawaiiの融合が良かったとか、仕掛け方が巧みだったとか、戦略面から語られることが多い。 経済紙誌としては、そういう切り口しかないのかもしれないのだけど、ファンとしては、もっと本質的なところが見落とされているのでは、と思うので、今回はそのあたりのことを。 キモイおっさんの妄想ですので、興味のない方は華麗にスルーしていただければと思います。 (前回の日記) 〇BABYMETALの凱旋と旅立ち(その1) 1.BABYMETALにはSU-METAL(中元すず香)さんが居る 日記のタイトルを”BABYMETALの凱旋と旅立ち”としているように、このシリーズでは、これまでの集大成であり新たな出発点でもある昨年の東京ドーム公演について書きたいと思うのだけど、 その前に、まずは、BABYMETALの原点のところを押さえておきたい。 BABYMETALをアイドルとメタルの融合が目新しくてうけたとか表層的に捉えて、似た路線を狙ってくるグループがいても、ほとんどうまく行かない。 BABYMETALには、圧倒的な歌唱力、表現力、胆力を備えたメインボーカルのSU-METAL(中元すず香)がいて、他のグループにはいないからだと思う。 私がBABYMETALに引き付けられたきっかけが、SU-METALさんの歌唱とカリスマ性ということで、バイアスがかかっているんかもしれないけれど。 BABYMETALは、アイドルグループ”さくら学院”のサブユニットとして2010年にスタートしたのだけど、 もし、中元すず香さんが居なかったら、BABYMETALは始まっていなかったか、もし始まっていても、あくまで”さくら学院”のサブユニットとしてコアなアイドルファンのみに知られる存在のまま終了していたのではないか。 1.中元すず香という人 (1)天賦の才能 後にBABYMETALのSU-METALとなる中元すず香さん。 Perfumeなど多くの芸能人を輩出しているアクターズスクール広島(ASH)の出身なのだけど、8歳でASHに入学した時には既に特別な存在感があったようで、すぐにアミューズ社と契約にいたっている。 下の動画は、小学5年生の中元すず香さん。 音楽の素人なので適切なコメントはできないのだけど、曲の中盤以降に徐々に盛り上げていく感じとか、サビの声量や哀感あふれる声の質とか、表情やたたずまいとか、 今に至る結果を知っていて見るからかもしれないけれど、努力もさることながら、それだけではどうにもならない領域の天賦の才能に溢れた方なんだと思う。 〇中元すず香「明日への扉」(Youtube) そして、下の動画も同じく小学5年生の中元すず香さん。 アニメ番組とタイアップした小学生アイドルグループ”可憐Girl's”のメンバー”SUZUKA”として、主題歌”Over the Future”を歌っている。 見どころとしては、2分50秒頃からの間奏部分で、センターに回り込んでリミッターが外れたようなダンスを披露している。 なんでも、可憐Girl'sで振付師のMIKIKOさんの指導を受けて、それまで苦手にしていたダンスが好きになったのだそうで。MIKIKOさんが後年語るところによると、SU-METALさんは、カウントでダンスを覚えるのでなく、音を聞いて本能で覚え踊る見たことのないタイプの人なんだとか。 〇可憐Girl's - Over the Future (Dance version) (2:54)(Youtube) (2)覚悟と人柄 天賦の才能に溢れた中元すず香さん。 天賦の才能に安住するのではなく、歌にかける覚悟や努力も尋常ではない。 中学生の中元すず香さん、 ”私は歌。私から歌を取ると何も残らない。”こんなことを言うんですよ。 とにかく、歌に人生のすべてを投入している感じ。ストイックなんですね。 下の写真は、去年の海外ニュース(フェスで見るべきバンド特集)のものなんだけど、SU-METALさんの華奢な体系に似合わぬ首の迫力にビックリ。この首だからこそのあの音量・安定感なんだなと妙に納得。どんだけ歌に打ち込めば、こんな首になるのだろう。 そしてまた、人柄が抜群なんですよ。 経験上、1つの道にストイックに取り組む人は他人と壁を作ったりしがちだし、才能のある人は自己顕示欲が強すぎたりすると思うのだけど、 中元すず香さんは、おおらかな気のいいお姉さんのようなタイプで、自己顕示欲のかけらも無いような、人に好かれる人柄のようで、 そして、中学校3年生の中元すず香さん。さくら学院の生徒会長として、良い人というだけではグループをリードしていけない正念場。 下の”ふらこメタルさん”の”広島のすぅちゃん”というブログ(中元すず香さんの軌跡をたどる出版できるレベルの素晴らしいブログだと尊敬します)を一読いただきたいのですが、 リーダーとして脱皮していく過程が描かれていて、大人の社会でもここまで誠実に取り組む人はなかなか居ないんじゃないっていうような、ちょっと泣けてきます。 〇1050 中元すず香そのリーダー像に迫る 広島のすぅちゃん BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる(ふらこメタルさん) この才能、この覚悟、この努力、この人柄、 かかわる人は、なんだってできる限りのことをしてあげたい、彼女に恥ずかしくない自分でありたいと思うんじゃないでしょうか。 それが、BABYMETALプロジェクトの中核。このプロジェクトが成功した最大の理由ではないかと。 2.SU-METALの歌の進化 天賦の才能に溢れる人が、誰よりも覚悟を持って、誰よりも努力するのだから、 どんどん進化していくに決まっている。 SU-METALさんの歌の進化の軌跡を少し追ってみます。 (1)中学生のSU-METAL 下の動画は、SU-METALさんが中学校3年生のとき、まだBABYMETALがさくら学院のサブユニットだった時のもの。 LEGEND“D” SU-METAL聖誕祭と銘打ったライブ。SU-METALさんの15歳の誕生日を記念し、ちょうど生まれた頃に流行っていたアイドルグループSPEEDの”White Love”をカバーしたもの。 歌の迫力とともに、前傾姿勢で腕を振りながら歌う感じがなんともカッコいいです。(それと、余談ですが、この頃の客席はほとんどアイドルファンなんですね。最近はまった新参者としては、当時(から)のファンには本当に感謝ですね。この盛り上がりがグループを継続させたのだから) 〇BABYMETAL - White Love (Angel Of Death Ver.) 2012 (Youtube) (2)高校生のSU-METAL 下の動画は、SU-METALさんが高校1年生のときの武道館ライブ 黒い夜 LEGEND“DOOMSDAY” 〜召喚の儀〜 の際の、ソロ曲”紅月-アカツキ-”。 前回書いた、海外武者修行への起点となるライブ。(余談だけど、BABYMETALには珍しい愛の歌で、歌詞の意味は今一つ不明なのだけど、私は死せる恋人に永遠の愛を誓う歌なのかなと勝手に思っている。) 切々とした歌声と切ない表情、この曲のときだけ着るマント捌きとあいまって、ちょっと涙腺がゆるむんですけど。 〇BABYMETAL - AKATSUKI「紅月アカツキ」BLACK NIGHT HD1080p (Youtube) (3)大人のSU-METAL SU-METALさんも昨年12月で19歳。 現在、BABYMETALは往年のロックバンド”Guns & Roses”のオープニングアクトとして日本ツアーに帯同中。 下の動画は、初日の京セラドームでの”KARATE”。撮影自由ということで、参加された方(Red Aprilさん感謝です)がYoutubeにアップされたもの。 BABYMETALの参加が発表される前からチケットが発売されていたので、観衆の多くは”Guns & Roses”目当て。BABYMETALにとっては、かなりアウェーな環境なのだけど、海外武者修行で嫌というほどアウェーを経験してきたBABYMETALにとっては発奮材料でしかない。 ”最新のBABYMETAL”が”最高のBABYMETAL”とはよく言ったもので、動画の3分頃からの間奏部分の客席とのコール&レスポンスが進化。その後のジャンプしながらの歌唱が全くぶれなかったり、最後の”走れ~”と伸ばすあたりとか。 ライブに参加された方がスマホかなんかで撮った音でこのレベルなんだから、ちょっと、この人にかなう人は居ないんじゃないかと思わせるのに十分。 〇Babymetal - Karate Osaka live 2017 (Youtube) もうね、中元すず香(SU-METAL)さんの歌とパフォーマンスは、子供にしてはすごいとか、アイドルにしてはすごいとかの領域を突き抜けて、限定無しで世界のクィーンなんじゃと。ファンのひいき目ですが。 BABYMETALについて書きだすと長くなるので、今回は、SU-METALは凄いよというところまで。 アイドルなんて興味ないよねという方も、まあ、ちょっと先入観抜きで聞いてみてください。 このシリーズまだ続きます(全然書きたい内容までたどり着けない・・・)。 ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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