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カテゴリ:チラシの裏
日経新聞の記者ってなんでこんなに思慮が浅いんだろう?
個人投資家のことなんて眼中に無いというようなことは日経新聞のポリシーだろうからしょうがないとして、そういうことを抜きにしてもあまりに思慮が浅い。 企業の情報開示のあり方が投資家目線に変わってきているというような記事が数日前に掲載されたのだけど、悲しくなるほどの思慮の無い記事だなーと思うので、取り上げてみたい(あまりに個人投資家の利益に反しているのでスルー出来ない感じ)。 (日経新聞について、私が心底あきれた過去の日記) 〇個人投資家を蔑視する日経新聞 〇投信の7割、市場平均に負ける 〇ROEは役立たず 〇JPX日経400の真実(その5) 〇JPX日経400の真実(その6) 1.取引時間中の開示を推奨する日経新聞 あきれ果てる記事がこれ。 ○朝方に決算開示、じわり広がる 投資家の利便性重視 日経新聞によると、取引時間中の午前9時などの開示が「投資家の利便性を重視」した開示と位置付けている。 その利点は、 ・開示内容が、いち早く株価に織り込まれる。 ・機関投資家やアナリストの仕事が早く終わる。 のだそうだ。 いやはや、機関投資家の残業が減るから「投資家の利便性を重視」したことになる、というのが、いかにも日経新聞らしい。機関投資家の愚痴を鵜呑みにして垂れ流すいつものパターン。 兼業個人投資家の立場からは、そんな取引時間中に開示されても対応できるわけもない(そんな会社は、終日取引停止にしておいて欲しいぐらいだ)。そんな個人投資家の事情など、日経新聞的には眼中に無いのだろう。 2.日経新聞は株式投資を反射神経のゲームにしたいのか? 個人投資家の都合は100歩譲って脇に置いておくとして、 取引時間中の開示の弊害として、記事中でも 半面、慎重な見方もある。富国生命保険の山田一郎株式部長は「表面上の決算数値に株価が過敏に反応するリスクがある」と懸念する。 という声が紹介されている。 本質を突いた的を射た意見だと思う(残念ながら、記事を書いた記者はほとんどこの意見を意に介していないようだけど)。 もし、取引時間中の開示が広がってくれば、株式市場は反射神経のゲームに変貌するだろう。開示内容を瞬時に見極めて売り買いを判断する。極端にはAIでキーワードを拾って売買する感じか。 ちょうど、旗上げゲーム(赤上げて、白上げて、赤下げないで、白下げない)みたいな。 日経新聞的には、それが理想の株式市場なのだろう。度し難い。 3.東京証券取引所の前科 実は、取引時間中の開示については、5年ぐらい前に東京証券取引所(これまた投資センスがない組織)も企業に要請していた。 即時開示を大義名分に、海外市場に先んじて東京市場が決算内容を織り込みたいとの発想。 だけど、現在では悔い改めたようで、当時の要請文書は証券取引所のWebページに存在せず、無かったことになっている模様。 4.感想など 日経新聞の眼中に個人投資家が入っていないのは今に始まったことでは無いけれども、 そもそも株式投資というのが実際にはどのように動いているのか、といった基本的なことすら何も分かっていない。 そんなのが、日本を代表する経済紙として、的外れな記事を垂れ流している。こんな不幸なことがあるだろうか? ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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