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カテゴリ:指数あれこれ
一進一退の日経平均やTOPIXを尻目に、東証2部指数は史上最高値圏、JASDAQ平均は20連騰と、バリュー寄り個人投資家に日の目が当たる展開。
東証2部指数が史上最高値なのだから、JASDAQ平均もそろそろ最高値かもと調べてみたところ、前身の”日経店頭平均”時代の黒歴史にたどりついたので、今回はそのあたりのことを。 (関連の日誌) ○東証2部指数は史上最高値 0.JASDAQや東証2部は落ち着いた大人の市場 まず、前置きとして、イメージ的には東証1部の方が取引高が大きく、JASDAQや東証2部市場よりも安定した値動きのはずなのだけど、 最近の実態は全く逆で、目先の思惑に振り回されて先物主導で乱高下する東証1部に対して、JASDAQや東証2部は落ち着いた値動きの大人の市場。 東証1部より割安感がありボラティリティも低いのだから、評価が見直されて買われていくのは、ある意味当たり前。 (関連の日記) ○ノイズまみれの東証一部と安定の東証二部・JASDAQ ○ジャスダック平均が年初来高値 ○TOPIXに勝つのは当たり前 1.日経店頭平均時代の史上最高値は? 3月9日のJASDAQ平均は3,064円。1991年以来の25年8か月ぶりの高値ということなのだけど、これは、前身の”日経店頭平均”時代と通算してのこと。 では、日経店頭平均の史上最高値はと調べてみたところ、なんと4,149.2円。史上最高値まではまだまだ遠い。 ちなみに、バブル絶頂期の日経平均と日経店頭平均の年間高値・安値は下のとおり。 2.店頭登録株時代の黒歴史 JASDAQ市場は、今では落ち着いた値動きの大人の市場なのだけど、 源流をさかのぼれば、前身は店頭登録株制度。バブル絶頂期の日経店頭平均が最高値を付けていた1990年当時は、市場として整備されておらず、証券会社で相対での取引となっていた。 投資家にとっては、証券会社が提示してくる価格が全て。売り買いのスプレッドがどれだけ開いているかも分からない。 そういう仕組みなのは仕方が無いとして、バブル期の値動きはおぞましい感じ。 日経平均が1989年末に38,915.87円の史上最高値を付けるも、1990年になると重力に逆らえず下落を始めるのに対し、 日経店頭平均は、更に半年以上も重力に逆らい続け、最高値は1990年7月の4,149.2円。 取引の細い中での力づくの相場。バブルの残党が小城に立てこもって独立王国を築いたかに見えるも、やはり重力には逆らえずあえなく落城。半年後には半値、2年後には4分の1に。 その後も乱高下を繰り返し、バブル後の安値は1998年10月の610.99円。最高値の15%にすぎない、およそ7分の1にまで落ち込んでいる。 今の、割安感のある落ち着いた値動きのJASDAQ市場からは想像もできない、黒い歴史。。。 そういえば、店頭登録株って、記憶をたどると、今のマザーズ市場の100倍ぐらいいかがわしい雰囲気を醸し出していて、業績に対して壮絶に割高で株価の付き方も不透明。私のような良い子?はけっして近づいてはいけないものだと思ていたなー。 いやはや、JASDAQ市場はそこから立て直してきたのだから、すごいものだ。今では私のお気に入りの市場。関係者に感謝と敬意を表します。 ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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