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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Mar 26, 2017
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カテゴリ:指数あれこれ
東京証券取引所と日経新聞社が共同開発した新指標”JPX日経中小型株指数”が3月13日から算出されている。
 日経新聞などがもう少し頻繁に取り上げて持ち上げてくるかと思いきや、今のところ静かな感じなので、興味のある方は少ないかもしれないけれど、
 今回は、この”JPX日経中小型株指数”がどんなものなのか、私なりに整理しておきたい。

(関連の日記)
〇JPX日経400の真実(その8)ー3年間のパフォーマンスは?


0.構成銘柄とウェイト

 最初に、JPX日経中小型株指数の構成銘柄をウェイト順(1月末時点)に並べてみる。



 
 上記の199銘柄(銘柄選定時は200銘柄だったけど、その後”SOMPOケアメッセージ”が株式買取りで上場廃止され除外)でのスタートとなっている。
 そのうち26銘柄はJPX日経400と重複しての採用。
 JPX日経400は大型株だけを対象とした指数ではなかったので、ある程度は重複するのだろう(そもそも、JASDAQや東証2部やマザーズも含めた指標という振れ込みのJPX日経400が大型株に偏りすぎているのがおかしいのだけど)。

 ウェイトを見ると、上位10銘柄で累計約14% 、上位50銘柄で累計約48%、上位100銘柄で累計約75%、上位150銘柄で累計約92%(下位50銘柄で約8%)と、比較的穏やかな(上位に集中しない)分布となっている。


1.高邁な能書き

 東京証券取引所と日経新聞社の言い分を見ておきましょう。

(参考)
〇JPX日経400・JPX日経中小型株指数(日本取引所グループWeb)

 上にリンクした日本取引所グループのWebページによると、JPX日経中小型株指数の狙いが以下のように書かれている。

当指数は、JPX日経インデックス400で導入した「投資者にとって投資魅力の高い会社」を構成銘柄とするとのコンセプトを中小型株に適用することで、資本の効率的活用や投資者を意識した経営を行っている企業を選定するとともに、こうした意識をより広範な企業に普及・促進を図ることを目指すものです。併せて、こうした企業への投資者の投資ニーズにこたえることを企図しています。
また、銘柄選定に際しては、銘柄ごとの市場流動性も考慮することで、新指数に連動した資産運用を可能とするための実務的要請に応えることも目指します。


 振り返ってみれば、新指標の母体となる”JPX日経400”は、同様の高邁な能書きに対して、実際のところは、
 ”TOPIX劣化版とも言えるような凡庸極まりないアクティブ運用”というような、存在意義さえ疑われるようなクダラナイ設計となっていた。

 ※なぜ私がJPX日経400について、そう結論したのかは以下の日記あたりを参照。
(関連の日記)
〇JPX日経400の真実(その4)
 
 では、果たして今回の”JPX日経中小型株指数”は?


2.理念に殉じる”JPX日経中小型株指数”

 JPX日経中小型株指数の構成銘柄選定や算出方法が実際にどのようになっているのか、日本取引所グループのWebページをもとに、概要をJPX日経400と比較して整理してみた。



 JPX日経400が、遡及計算された過去の推移を気にするあまり掲げる理念に似ても似つかないクダラナイものになってしまったのに対し、

 JPX日経中小型株指数は、日経新聞社等の日頃の主張である”ROEが高いほど良い企業で投資家にとって魅力が高い”という理念に殉じた指標となっていることがわかる。
 
 すなわち、
 JPX日経400が、”ROEを算定基準にした指数”との触れ込みに対して、実際の算出要領ではスクリーニングとスコアリングで重ねて時価総額を入れてスコアリングでのROEのウェイトを40%にとどめたり、時価総額加重型を採用する中で結局のところTOPIX上位銘柄が指数に大きく影響するようになっていたりで、実態上はROEの影響が極力排除されていたのに対し、

 JPX日経中小型株指数では、スコアリングでのROEのウェイトが70%まで高められていたり、時価総額加重型ではあるもののTOPIX上位銘柄はそもそも指数の対象外であったり、日経新聞社等の掲げる”ROEが高いほど良い企業で投資家にとって魅力が高い”という理念が比較的ストレートに反映された指標となっている。

 ROE重視に加え、社外取締役や国際会計基準採用での定性的加点など、日本取引所や日経新聞社の理念が色濃く反映された新指標。まさに、その理念の正当性が結果として見えることになるこのJPX日経中小型株指数。

 理念に殉じた(あえてこの字を使っています)という意味では、このJPX日経中小型株指数は、好感が持てるなーと思います。

 だけど、私としては、理念自体が大変眉唾モノであるのと、もう一つの構造的な欠陥により、この指数の結末は惨憺たるものになるだろうと思っているのだけど、長くなってきたので、その辺のところは次回に。


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Last updated  Mar 26, 2017 08:17:49 AM
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