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カテゴリ:市場が間違っている?
ㅤ前回の日記で、カブドットコム証券について
安さで勝負するでもなくエゲツナク騙しのテクニックで稼ぐでもなく、特徴に乏しいまま埋没していくのではと感じた とコメントしたのだけど、 今回は、エゲツナク騙しのテクニックで稼ぐための証券会社の商品、EB債について。 1.あなたのお金を株で運用します、上がれば現金で下がれば株で返します あなたのお金を預かって株で運用します。株価が横ばいか上昇すれば現金でお金をお返しします。株価が大きく下がれば株でお返しします。 こんな勧誘を受けて、お金を預ける人はいますか?当然いませんね。 だけど、あたかも高利回りの債券であるかのように装って引っかかる人を探している。 そんな商品が、他社株転換社債とか、他社株転換条項付き社債とか呼称されるEB債。 2.〇BI証券のEB債(電通) 例えば、今日SB〇証券にログインしたら、トップの画面でバナーが出てくる”高利回り債券”がある。 中身を見てみましょう。 名称:2018/10/12満期 早期償還条項付 他社株転換条項付 円建社債(株式会社電通) 利率:5.4% 電通の株価が当初の105%を超えれば額面金額の現金で早期償還(年4回判定) 電通の株価が、日々の終値で当初の70%を1度でも下回れば満期日に株で償還(ただし満期日時点で株価が当初の100%を回復していれば額面金額の現金で償還) 上記以外の場合には、額面金額の現金で償還 3.ハイリスクローリターン 株価下落時のリスクを負わされるのに対し、株価が上昇して最初期に早期償還されれば税引きで1%強(税引き年率4.302%の3か月分)しかもらえない。 どう考えたって、見合わない。 4.ちなみに ちなみにSB〇証券などが、EB債でアコギに稼いでいるかたわらで、 楽天証券の山崎元客員研究員は、以下のような評論を書いておられる。楽天証券は、おおらかで、いいねぇ。 〇詐欺的商品「EB」の個人向け販売は禁止すべき(山崎元のマルチスコープ) 山崎氏曰く、 EB債は、商品を理解できない投資家以外からのニーズがあり得ない金融商品なのだ。金融業者が、商品について正しい理解が出来ていない投資家から儲けるこの商品を扱うことは、本質に於いて「詐欺と同じだ!」といって過言ではないと筆者は考える。 金融庁は、個人向けのEB債の販売を即刻禁止すべきだ。 鋭い切れ味。セルサイドに居て、ここまで言う。 5.次回予告 こんなアホな商品にだまされるのは個人投資家ぐらいかと思いきや、 立派な大企業様でも、 お金を貸すから自社株を買いなよ。買った株が横ばいか下がれば現金で返してね。株が上がったら株で返してね。 と勧誘を受けて、ホイホイ乗っかているんですねー。しかも企業価値向上表彰なんてものを東京証券取引所が授与する始末。 次回は、そんな話題を。 ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 5, 2017 07:33:33 AM
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