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カテゴリ:BABYMETAL
ㅤBABYMETALについての新シリーズを始めます。キモイおっさんの妄想ですので興味のない方は華麗にスルーして下さい。
BABYMETALは、まだまだファンの数は少ないと思うのだけど、いったん知ってしまうと、熱く深くはまりこむ魔力がある。 いい大人がなぜ、こんなに惹かれるのか。 1.BABYMETALは友情と努力と勝利の物語 子供の頃に読む少年漫画は、”友情・努力・勝利”がテーマになっているものが多い。子供は、この世界は”友情・努力・勝利”でできているんだと信じている、または信じたい気持ちがあると思うのです。 だけど、実際の社会は、それぞれの人や組織が自分の利益のために行動していて、その利害のバランスで成り立っている。そういうことを理解して、その利害のバランスを大事にするのが大人になるということだと思う。 ところが、BABYMETALのプロジェクトは、私なんかが長年慣れ親しんできた大人の社会の法則が全然当てはまらない。 例えば、目の前に ”達成が比較的容易で利益が出る選択肢”と”達成が困難なうえに利益が出ない選択肢”があれば、誰しも前者を選ぶと思うのだけど、 BABYMETALプロジェクトは、常に後者の”達成が困難なうえに利益が出ない選択肢”を選んできた。 アミューズ社員でプロデューサーのKOBAMETAL(小林啓)さんの人生観が投影されているのだろうと思うけど、会社との関係で、なぜそのようなことが可能なのか。 初期にはBABYMETALには誰も利益を期待していなかった(その代り予算も無かった)だろうし、KOBAMETALさんが会社の圧力からBABYMETALを守ったときもあったかもしれないし、今となっては大里会長率いるアミューズ社自体が会社の存在意義としてBABYMETALをとことん大きく育てようとしているのかもしれない。 いずれにせよ、BABYMETALプロジェクトは発足時から今に至るまで、利益より常に新たな挑戦、”友情と努力と勝利”という、少年漫画のような世界を貫いている。やれば利益につながりそうなプロモーション活動やファンサービスにすらさほど力を入れず、ひたすらステージパフォーマンス向上につながることを一生懸命やっている。 最初は、BABYMETALのライブパフォーマンスに引き付けられる。そして、その背後には一貫して、”友情と努力と勝利の物語”があることを知る。 利害のバランスの大人の社会の住人も、BABYMETALを前にした時だけは、世界が”友情と努力と勝利”で満ちていると信じていた子供の頃に戻ることができる。 そして童心に帰って、BABYMETALのライブパフォーマンスを見る。すると、ますます圧倒される。この繰り返し。 それこそが、いい大人が、というか、いい大人こそ、BABYMETALに深く深く嵌り込んでいく理由ではないかと思うのです。 2.物語はBABYMETAL結成前にさかのぼる ここから先は、BABYMETALファンなら普通に知っているような話なので、ファンの方は読み飛ばしてください(興味のない方も読み飛ばすだろうから、何のために書く?) BABYMETALの物語の語り部は、YUIMETALの水野由結さん。 下は、BABYMETALの出身母体であるアイドルグループ”さくら学院”のブログで、水野由結(YUIMETAL)さんが、自身の15歳の誕生日に芸能活動の原点となるエピソードとして書いたもの。 〇「15歳」(水野由結さん、さくら学院オフィシャルブログ) 実際にリンクをたどって読んでいただくのが一番だと思うのだけど、要約すると、 時は、BABYMETALや母体のさくら学院が結成されるさらに2年前にさかのぼる。 当時小学3年生の水野由結さん。家族が生死にかかわる病気で入院し先の見えない状態で本当に辛かった時に、可憐girl's(注:アニメ番組とタイアップした3人組小学生アイドルユニット。SU-METALの中元すず香さんもメンバー。)の歌が勇気づけてくれた。 家族の病気が治って、可憐girl'sの任務完了ライブに一緒に行ったときは本当に夢のようだった。当時芸能活動の継続に悩んでいたけれども、それ以来”可憐girl'sになりたい”が口癖となった。 BABYMETALのライブ”LEGEND D”(注:水野由結さん中学1年生の冬)で、元”可憐girl's”の中元すず香さんと一緒に可憐girl'sの”Over The Future”を歌えた時は夢が叶った瞬間だった。 辛いことがあった時、淋しい時に、さくら学院やBABYMETALの曲でパワーを送ることができたら本当に嬉しい。 気持ちを込めて一生懸命歌ってダンスを踊りたい。そして、元気で笑って過ごせる毎日に感謝して毎日を大切に過ごしたい。 いやー、いい話だ。 3.水野由結さんの語るBABYMETALの初心の気持ち 下のブログは、水野由結さんのさくら学院在籍時としては最後のBABYMETALのライブを終えて、「BABYMETAL」と題して書かれたもの。 〇「BABYMETAL」(水野由結さん、さくら学院オフィシャルブログ) この当時、すでに欧州の巨大フェスや単独ライブも経験し、大きな存在となっていたBABYMETALだけど、 水野由結さんのブログで取り上げられている内容は、 結成当初メンバーや関係者の私服を交えたステージ衣装だったことや、2年後にはじめて衣装が作られたとき本当に嬉しかったこと。さくら学院重音部としてスタートしてたくさんの方に支えられて今のBABYMETALがあり、初心の気持ちは絶対忘れないこと。 いい話です。 4.水野由結という人 このYUIMETALの水野由結さん。キレのある精緻なダンスと、赤ちゃんにもたとえられる天真爛漫な笑顔で魅了してくれるのだけど、 書くブログの文章も秀逸。 全体を俯瞰して冷静に自分たちを見つめつつも、情熱にあふれた文章を書かれる。また、1つ1つのセンテンスに色々な気配りがされている。 さくら学院のブログから、あと2つほど。 まずは、さくら学院卒業時の最後のブログ。「水野由結」というタイトルで万感の思いを込めてさくら学院の活動を振り返り、後輩に託す思いを綴ってます。 〇「水野由結」(水野由結さん、さくら学院オフィシャルブログ) もう1つは、最後の”公開授業”のことを書いたもの。 昔の歌を1曲選んで、アカペラで披露する「歌の考古学」という授業なのだけど、水野由結さんの選んだのは、シンディ・ローパーの”True Colors” 〇「歌の考古学」(水野由結さん、さくら学院オフィシャルブログ) 英語の歌詞の日本語訳を載せているのだけど、原詞にない言葉も足した水野由結さんのオリジナル。 まるで、自分自身に言い聞かせるような内容となっていて、水野由結さんの人柄と覚悟が伺える。 今にも 泣きそうな目をしているわね そんなにがっかりすることないの 私も痛いくらいわかっているよ いろんな目が自分に向けられる中で 勇気をもって強く生きることがどれ程難しいか 何を目指していけばいいのか分からなくなるし 心の中にある闇が自分を弱気にさせる時もあるよね 自分はなんてちっぽけなんだろうと感じてしまうよね だけど私はあなたにしかない色が見えるよ 内側から輝いてるわ 私には本当のあなたが見える 知っているよ だから あなたを心から愛しているの ほら 怖がらないで 彼らにあなたの本当の色を見せてみよう そうあなたの色を 本当のあなたはとても美しいわ 虹のように周りの人を魅了するの 本当に美しいわ さくら学院卒業後は、文章を発信する機会は無いけれども、 BABYMETALがもっともっと大きくなったあかつきには、水野由結さんに是非BABYMETALの物語を書いて欲しい。 いつの日にか。 最後に、 Happy 18th Birthday, YUIMETAL! ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 21, 2017 12:05:35 AM
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