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カテゴリ:指数あれこれ
ㅤJASDAQ平均がついに1990年7月以来27年半ぶりに史上最高値を更新したので、今回はそのあたりのことを。
実は、昨年3月にJASDAQ平均が21連騰してるんですが、その20連騰の時に拙ブログでも取り上げていて、 (関連の日記) 〇20連騰のJASDAQ平均だけど史上最高値まではまだ遠い その時のJASDAQ平均3064円。史上最高値までには4割近く上げなきゃいけない感じで、まだまだ遠いなと思ったんですけどね。 それから1年足らずで4161円まで上昇し最高値更新というのは、JASDAQ好きの私としては感慨深いですね。 ちなみに、東証2部指数は一足早く昨年2月に史上最高値を更新し、その後も順調に上昇を続けています。JASDAQ平均は前身の日経店頭平均時代に築いたバブル期の山が高すぎて最高値更新が遅れたものと思われます。 (関連の日記) 〇東証2部指数は史上最高値 こういうマイナー系の指標を見ていると、日経平均やTOPIXの動きからイメージするのとは違った株式市場の草の根の勢いというようなものが感じられるような気がします。 では、せっかくですので色々な指標の推移を見ておきます。 1.過去1年間の推移 〇過去1年間のJASDAQ平均、TOPIX、日経平均、東証2部指数の推移 昨年はTOPIXや日経平均も好調だったのですが、JASDAQ平均や東証2部指数はさらに好調でしたね。値動きもJASDAQ平均と東証2部指数はほぼ同じです。 2.過去3年間の推移 〇過去3年間のJASDAQ平均、TOPIX、日経平均、東証2部指数の推移 3年間で見ても、JASDAQ平均と東証2部指数はほぼ同じような動き方で、好調です。 〇過去3年間のJASDAQ平均、TOPIX、日経平均、東証小型株指数の推移 東証1部でも、時価総額の小さな銘柄を対象とした小型株指数は比較的好調です。 今の株式市場は、マイナーならマイナーなほど好調という面白い状況です。 ちなみに、東証小型株指数の昨日の終値が3663.6。 東証小型株指数の史上最高値は、1990年2月の4038.47。こちらも更新が近いのかもしれません。 〇過去3年間のJASDAQ平均、TOPIX、日経平均、マザーズ指数の推移 JASDAQとマザーズは新興市場という括りで語られることも多いですが、値動きを見ると全く別物だということが分かります。 熱した鉄板の上でダンスするかのように乱高下するマザーズ市場は近寄りがたい雰囲気です。 JASDAQの前身の店頭登録株というのは、まさに今のマザーズみたいないかがわしさがあったように思います。 今、JASDAQが落ち着いた良い感じの市場になったのは、マザーズが創設されたのも大きいのかなと。とにかく最短で上場して創業者利益を確保したいというような企業とか、目先の値動きを買うんだというような投機系の投資家をマザーズが面倒見てくれていると思うんですよね。 最近、JASDAQとマザーズの統合が検討されているという記事があったんですけど、 絶対に止めていただきたい。JASDAQとマザーズは実態的な性格が全然違いますから。 仮にJASDAQを統合するなら、同じような感じの東証2部市場と統合していただきたい、というのがJASDAQファンの私の願いです。 3.バリュエーション 市場別のバリュエーションを見ておきます。 出典:国内の株式指標(日経新聞) これを見ると、そろそろ東証1部の主要銘柄に流れが来てもおかしくないなとは思いますが、 一方で、事業内容が多岐に渡る巨大な企業のPER15倍より、コンパクトでどのように売り上げ・利益が出ているのかが分かりやすい会社のPER20倍の方が安心して買えるという実感もあるんですよね。 ただここまでくると、東証1部主要銘柄で指標面から見てあまりに安い会社は、事業内容や決算が理解しきれないというもやもや感を割り引いたとしても買える水準なのかもと少し思ったりもします。 まあ、いずれにしても、どこの市場に属しているかということよりも、個別の企業の見極めが重要なのかなと(東証1部昇格イベントがある2部銘柄は少しプラス査定かなとは思いますが)。 ※投資は、損しても得しても自己責任で! ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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