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カテゴリ:チラシの裏
ㅤ今朝のテレビ番組でアパホテルの元谷代表が出演されていて、上場の意味について考えさせられる興味深い話をされたので、今回はそのあたりのことを。
1.アパホテルと元谷代表 アパホテルといえばCM等に登場する元谷芙美子社長が有名ですが、彼女はあくまで外向けの顔であり、全ての権限は元谷外志雄代表にあるとのこと。 アパグループを一代で築いた傑物の元谷代表はこんな人です(確かに外向けの顔には、ちょっと。。。)。 (元谷代表) ○代表・元谷外志雄(アパグループWeb) アパホテルは、私の利用者サイドの体験からは、繁忙日と閑散日の価格が極端に違う戦略的な価格設定に特色があるように思っていたのですが、 番組では、 1室を狭くして客室数を確保する一方で、ベッドは広く照明も明るくする工夫や、 駅近の土地を安く仕入れるために極端な変形地も厭わないこと、 都内のホテルは稼働率100%で、中には1日2回転の部屋も含めて稼働率105%のところもあること、 などが紹介されていて、 急成長する会社は独特な戦略があるもんだなー、と感心したところです。 ちなみに後で調べると、アパグループは桁外れの収益力を誇っていて、会社Webでは、平成29年11月期の売上1161億円に対して経常利益は350億円。 別のページで紹介されている自己資本は1356億円と安定性も十分。 儲かってるんですね。 2.上場なんて貧乏人のすることだ さて、全ての物件は元谷代表が自ら現地調査をして即断即決で決めるとのことで、その様子が紹介されていたのですが、 代表いわく、 社員はリスクを取らないでしょ。全てのリスクは俺が取ってるんですよ。 全株オーナーだから出来る。上場なんて貧乏人のすることですよ。 速いスピードで決断するにはお金を手元に持ってなきゃならない。キャッシュで自分で買うでしょ、銀行が来る必要が無い。 自信満々に言い放つわけです。 ”上場なんて貧乏人のすることですよ”って、一見暴論のように思えますが、なかなか的を射ている部分があるなと感じました。 3.上場の意味って何? 株式投資家の立場からすると、会社が上場してくれないと始まらないわけですが、 ふと会社経営って立場に立って考えてみると、上場ってどんな意味があるのでしょうか? ともかく一番大きいのは資本市場からの資金調達ということだろうなと思うのですが、 中には自社株買いや配当で資金を資本市場に還元するばかりで、新たに資金を資本市場から調達するような予定の全くない会社も多いです。 こういう会社にとっての上場の意味ってなんなんでしょうかね。 上場することによって必要となるガバナンスの体制づくりや膨大な開示資料。これらは全部コスト増の要因で、あげくに配当や自社株買いでのキャッシュの流出。 そういう上場企業と非上場のオーナー企業が競争したら、どちらが勝ちますかね? ちょっと上場企業に勝ち目は無いような気がしましたね。今回の番組を見ると。 最近、ガバナンスコードの強化など上場に必要なコストがますます増えてきているように感じます。 日本の上場企業の競争力確保の観点からは、悪い方向へ、悪い方向へと進んでいるような気がしてなりません。 ルールで縛らなくてもダメな経営の会社は自然に淘汰されていくはずなので、ルールはもっとシンプルでいいんじゃないでしょうかね。 って、零細個人投資家の私が言ってもしょうがないことですが。。。。 ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 29, 2018 11:32:02 PM
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