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カテゴリ:へそまがり流投資手法
ㅤ最近、ずいぶん株価が下がったようなイメージを持つ人も多いようですが、比率でみると実は言われるほど株価は下がっていないなーと思うので、今回はそのあたりのことを。
(関連の日記) ○比率で考える 1.株価は比率で考えるのが合理的 100円の株価が110円になるのも、1000円の株価が1100円になるのも、10000円の株価が11000円になるのも10%の株価上昇で同じことですよね。 そういう比率を中心に据えて今の株価の動きを見つめなおすと。。。 ここのところ、日経平均でいうと、高値2万4000円ぐらいあったものが2万1千円台前半へと3000円弱も下がり、ずいぶんと下がったように感じるのですが、 比率で見るとわずかに10%台前半。 これは、例えば日経平均が8000円の頃であれば、1000円ちょっと下がったのと同じ程度。 また、1日の値動きで日経平均が300円も下がれば、結構大きく下がったイメージになりますけど、 これも、日経平均が8000円の頃なら、100円下がったのと同程度。 ちなみに、さらにひどく下げているように感じられるJASDAQ平均にしてみても、下落の比率は高値から10%台後半にとどまっています。 下がったには下がったのでしょうけど、よくあるレベル。 2.対数グラフで見てみる 比率を実感するためには、株価チャートで通常使われているグラフ(線形グラフ)ではなく、縦軸が対数になっている対数グラフを用いるのが適しています。 通常のグラフ(線形グラフ)だと、同じ比率の株価の動きなのに100円→200円のグラフ上の幅は、50円→100円の幅の2倍に表示されます。 これを、同じ比率のものは同じ幅で表示しようというのが対数グラフで、例えば100円→200円のグラフ上の幅と、50円→100円の幅は同じになります。 では、実際に見てみましょう。 (1)日経平均 ○日経平均の10年チャート(線形グラフ) これを対数グラフにすると、 ○日経平均の10年チャート(対数グラフ) (2)TOPIX ○TOPIXの10年チャート(線形グラフ) ○TOPIXの10年チャート(対数グラフ) (3)JASDAQ指数 ※私はいつもJASDAQ平均を見ているのですが、JASDAQ平均の対数グラフが見つからないのでJASDAQ指数で代用します。 ○JASDAQ指数の10年チャート(線形グラフ) ○JASDAQ指数の10年チャート(対数グラフ) 通常のグラフで見るのと対数グラフで見るのとでは少しだけイメージが違ってませんか? 特に、大きく下げたようにイメージされるJASDAQ指数でも対数グラフで見るとこの程度です。 3.感想など 日本では、ここ30年程も株価水準がほぼ同じレンジに留まっているので、線形グラフでもなんとかなっているのだと思うのですけでど、 仮に今後、日経平均が5万円だの10万円だのという時代が来るのであれば、それまでには対数グラフがもう少し普及して欲しいなと思います。合理的に見るには不可欠ですから。。。 ※なお、今回の日記は、今の株価の下落がたいしたことないから今後の株価に期待が持てるという主張ではなく、あくまで株価は比率で見るのが合理的ではというだけのものです。 ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 7, 2018 10:11:11 AM
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