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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Sep 2, 2018
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​​ㅤ​​​​たまたまNHK”歴史秘話ヒストリア”を見ていたところ、株式投資にも通じる興味深い話があったので、書き留めておきます。

 この回のテーマは、武田信玄と甲陽軍鑑。

 この”甲陽軍鑑”にまつわる話も興味深く、本題に入る前に少し寄り道します。


0.甲陽軍鑑

 武田信玄の事績を記す”甲陽軍鑑”は、あまりにドラマティックであったり史実と相違する箇所があったりするため、長らく江戸期の創作と見なされていたそうです。
 ”甲陽軍鑑”は江戸時代に出版物として大量に流布されていて重版されるごとに記述も改変されているとのこと。そこに1人の国語学者の方が目を付け、言葉遣いの変遷を調べるために各地に残る”甲陽軍鑑”の古い版を探す研究を長年にわたりされていた中で、ついに手書き(写本)の”甲陽軍鑑”にたどり着く。その手書きの”甲陽軍鑑”の言葉遣いは室町後期(戦国時代)のものであり、江戸期の創作という定説が覆され、改めて一級の歴史資料としての価値が認めらることになったとのことです。

 研究によると、”甲陽軍鑑”は武田信玄の側近として重用された高坂弾正が、信玄の死後、信玄の事績についての自らの語りを2人の部下に書き取らせたものが基となっていて、
 高坂弾正の記憶に基づいていることや、書き取りであること、また後継の武田勝頼の代の教訓にとの意図があったことから、ドラマティックであったり史実と相違する箇所があるとのこと。

 3年後に完成を見ることなく高坂弾正が亡くなり、さらに4年後には武田家が滅亡。
 しかしながら、高坂弾正の部下の1人で甥の春日惣次郎が編纂作業を続け、佐渡島に渡り完成させ、
 さらに江戸初期に、判読不能な箇所があるなど朽ち果てかけていた甲陽軍鑑を、武田信玄家臣の子の軍学者小幡勘兵衛景憲が書き写したことで、江戸期に広く流布されることに。



1.庭には四種類の木々を植えよ

 いよいよ、今回の日記の本題です。
 株式投資にも通じる奥深い話だなと思ったのは、番組の以下の箇所。
 
 
ある時 信玄公が言われた

似たような家臣ばかりを好むことは
大名にはあってはならない

​例えて申すなら​

庭には四種類の木々を植える
春には 桜が色めき
夏は 柳が緑にゆらめく
秋になれば かえでが紅葉し
冬になれば 松 つねに変わらぬ松の緑は冬にこそ真価をあらわす

4つの木を備えてこそ、いかなる時も庭を美しく見ることが出来る。


 甲陽軍鑑を語った高坂弾正は、百姓出身で読み書きもできない。そういう自分でさえも取り立てて、重用してくれた武田信玄公、それに引き換え、今の勝頼公側近衆は・・・
 というような言外の声が聞こえてきそうな。。。



2.株式投資にあてはめると

 株式投資にあてはめると、どうなるか?

 ​似たような家臣ばかりを好むことは大名にはあってはならない​ 

 ↓

 似たような株ばかりを好むことは投資家にはあってはならない ​

 ということでしょうね。


 一般的にも”分散投資”の重要性はよく言われますが、
 それでも業種を分散させるとか、大型株・小型株に分散させるとか、東証1部と新興市場に分散させるとか外形的なところに留まっていて、結局は似た色合いの銘柄が選ばれていることが多いのかなと、


 私は、そういう外形的なところではなく、そもそもの”色合い”自体が異なる銘柄を入れておくことが肝要かなと思っています。

 ・成長が期待される銘柄
 ・安定して債券の代替物のような銘柄
 ・不動産投資(保有不動産の賃貸)のような銘柄
 ・優待目的の銘柄
 ・1部昇格期待の銘柄
 ・株価の波乱も期待する低位株
 ・業績不振で見捨てられたような銘柄
 ・株価や株主還元にまるで興味のなさそうな銘柄

などなど。


 色々な”色合い”の銘柄を入れておくと、経験的に、相場下降局面でも全体としては案外穏やかな動きになりますよ。


 一方、”ROE8%以上じゃないと投資不適格だ、経営者失格だ”などとドヤ顔で言う機関投資家とかアナリスト、
 投資先を一色に染め上げて、あなたたち、本当に儲かってますか???
 


※投資は、損しても得しても自己責任で!


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Last updated  Sep 2, 2018 11:47:01 AM
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