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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Jan 13, 2019
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​​​ㅤ前回、株式投資のベースは”常にフルインベストメントのインデックス投資”ということを書きました。

(前回の日記)
○とっても簡単な株式投資

 ”株式保有の期待値はプラス”、”効率的市場仮説”をベースにするなら
 必然的に、”常にフルインベストメントのインデックス投資”が基本になります。

 この超カンタンな、”常にフルインベストメントのインデックス投資”を超える部分は基本的にはゼロサムゲーム(プラスサムな戦略も少しありますが)。


 でも、せっかく株式投資をするなら、そこを越えていきたいですよね。
 ということで、今回から、”常にフルインベストメントのインデックス投資”を超えるための、私の戦略について紹介してみます。

 初回は、アクティブ運用に踏み出すにあたって、私が一番重要だと思うことを。

 それは、

 ​将来有望な分野の有望な企業への投資は避ける​

 ということです。



1.アクティブファンドはなぜインデックスファンドに負けるのか

 アクティブファンドの多くがインデックスファンドに劣る実績しか出せてません。

 なぜでしょうか?

 アクティブファンドのほうが信託報酬が高いということも影響していると思いますが、それでも専業のファンドマネージャーが付いて運用をしているのです。

 なぜ勝てないのか?

 ファンドマネージャーの知能が低いのか、怠惰なのか、情報不足なのか、

 当然そんなわけはないですよね。それなりに優秀な方が情熱を傾けて、最高の情報環境の中で運用しているのです。

 ”常にフルインベストメントのインデックス投資”のインデックスファンドを上回ることぐらい、できそうなものです。

 だけど負ける。


 私から言わせれば、それは、

 ファンドマネージャーの知能が低いわけでも、怠惰なわけでも、情報不足なわけでもなく、

 知恵を絞る方向性が間違っているのです。


 
 ”常にフルインベストメントのインデックス投資”に対して、”将来有望な分野の有望な企業”をオーバーウェイトし、逆にダメっぽい企業を排除すれば、勝てるのではと考える。

 お利口な人が考えそうなこと。これが大間違い。
​​​
 基本の方向性が間違っているから、能力のあるファンドマネージャーが最高の情報環境の中で情熱を傾けても、インデックスファンドに負けてしまうのです。


 私、ずっとそんなことだろうと漠然と感じていたところ、インデックス投資の理論家でアクティブファンドの運用経験もある山崎元さんのコラムを読んで、間違いないと確信しました。

(参考のコラム)

 〇山崎元「ホンネの投資教室」(楽天証券)
「合理的へそ曲がり」の精神についての私的メモ​

 少し引用させていただくと、

(1)親会社や自社のアナリスト情報を売買に活発に反映させ、(2)会議でも良く発言し概して社内評価が高い、(3)仕事へのモチベーションが高い真面目な、ファンドマネージャーの成績が、平均よりも悪いことに気づいた。

(略)

​ 先輩達のポートフォリオを見て感じたことは、(1)集中投資よりも分散投資の方が好成績であること、(2)売買回転率の高いポートフォリオの成績が良くないこと、(3)市場で話題の銘柄、親会社が推奨している銘柄のリターンが市場平均並みかむしろ低いことなどであり、市場平均に積極的に勝ちに行くことが難しいことだという実感だった。​

(略)

 ​Growth株の相対パフォーマンス悪化の状況を見ると、(1)Growth株は相場全体の下落時に大きく下げる傾向がある、(2)市場で人気を博し時価総額を膨らませているいわゆる「グラマー・ストック」のリスクとリターンで見たパフォーマンスが悪い、という二点が目に付く。


(略)

​​ ​一方、不人気な株を買うのは精神的に抵抗感があるし、​グラマー・ストックを持たないことに対してはもっと抵抗感を持ちやすい(特にファンドマネージャーは)。​

(着色:偏屈たぬき)
 
 ​この山崎元さんのコラムは非常に秀逸で、個別株投資を志すなら一読されることを強くお勧めします。



2.”将来有望な分野の有望な企業”は避けるのが無難

 多くの経営者が、”将来有望な分野”でビジネスを展開しようと考えます。

 多くの投資家が、”将来有望な分野の有望な企業”を買えば儲かるのではないかと考えます。

 だからダメなのです。


 ”将来有望な分野”は必然的に過当競争になり、勝者も入れ替わります。

 また、株価的にも過大評価になりがちです。その分野に特化したテーマ型ファンドも多く設定されるでしょうし、そうでなくてもその分野をオーバーウェイトしていないとアクティブファンドとしては格好がつきません。個人投資家だって、少しお利口な人はそういう切り口で考えると思います。

 だから、
 
 ​​企業経営的に厳しいという面と、株価的に過大評価されがちという2重の意味で、”将来有望な分野の有望な企業”は避けるのが無難
​​
というのが、私の確信です。

 
 もちろん、将来のアマゾンやフェイスブックを早い段階で見出して買うことができれば、儲かりますよ。
 だけど、そんな目利きができるというのは不遜な考えです。どうやって調べるのですか?私やあなたが知ることができるような情報は、当然すでに過剰なほどに株価に織り込まれていると考えるのが妥当では。

 そんなレッドオーシャンで株式投資の勝負をしようというのが、そもそも間違い。

 ”将来有望な分野の有望な企業”を見つけるという、いかにもな方向。
 アクティブファンドも個人投資家もえてして、その方向に努力を傾ける。

 だけど、その方向は報われない道ですよ。


 私に言わせれば、

  方向さえ間違わずに一歩踏み出せば、あとはそれなりになんとかなります。

 ”常にフルインベストメントのインデックス投資”から一歩踏み出すべき方向とは、、、、

 この、続きは次回に。
 




※投資は、損しても得しても自己責任で!




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Last updated  Jan 13, 2019 12:57:34 PM
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