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JUST LIKE HEAVEN ~hanare~

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2006年01月29日
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カテゴリ:つぶやき
今日は私の実家は父方の祖父の法事でした。といっても只同じ町に住む祖母家で父家、弟家が集まってご飯を食べる。何故か毎年こういう形をとっているが、祖母に理由を聞いた事がある。何故毎年なのか?すると、「命日が近くなると必ずイチローさんが夢にでてくる」という。普段は一切出てこないけど亡くなって毎年1月~2月(2月3日命日)の間に必ず登場するという。それ以上に理由はいらないよね、ばーちゃん♪

さて、この私の祖父本名ですが^^;「イチローさん」。最低最悪人間でした(笑)私が4歳で亡くなったので記憶が全然ないが、祖母や父からイチローさんの話しを聞くのが何故か大好きでして^^;酒癖、女癖が悪く、晩年は働きにも出ていたらしいが人生の半分を今でいうとばーちゃんのヒモだったイチローさん。
という訳でイチローさんを偲んで!?みようと思います。(ひ・・・ひかないでね^^;)イチローさんの武勇伝武勇伝でんでんで・でん・で・でん♪

1.ばーちゃんを刺して、イチローさんは逮捕されたらしい
お酒を飲んで暴れるのは日常茶飯事だったらしい。いつものようにばーちゃんと喧嘩をして何を思ったか包丁を持ってばーちゃんに切りかかってきたそうだ。
抵抗するばーちゃんの鎖骨の下あたりに(今でも傷がある^^;)突き刺ささり。ばーちゃんは悲鳴をあげた。当時一緒に住んでいたばーちゃんの実妹が、慌てて警察に通報。警察にとりおさえられながらイチローさんは「わしの嫁なんだから、刺そうが殺そうが勝手だ!」 とわめいていたが「そんな訳あるか!!!」とばーちゃんの目の前で手錠をかけられて連行^^;
幸い傷は浅く自分で病院へ行ったそうだ。

2.自分のお店をお客の前で放火したらしい
これは私の父の話し。当時商売をしていて店先の喧嘩もしょっちゅうだったらしく、ばーちゃんといつものようにイチローさんは喧嘩。近所のおじさんが「イチローさん、あんた気でも○ったのか?」と大声で何やら叫んでいたらしい。
父と弟がいくとお店の椅子やらテーブルが燃えていて、そのお客さんできていたおじさんが座布団か何かでパタパタ消していたらしい。父と弟は火事だ!と思って慌てて外へ逃げたそうだ^^;

3.カラーテレビを床に叩きつけて破壊したらしい
父の話しでは当時カラーテレビはうちと、銭湯屋と、草履屋くらいしかなかったらしくとても喜んだらしい。商売をしていたからか?とりあえず高価な物だったらしい。勿論、またばーちゃんと喧嘩の挙句、破壊。父はわんわん泣いたそうだ^^;

4.ガス釜を川へ投げすてたらしい
商売していたばーちゃんに、これまた高価だったガス釜を買ってきてくれたそうだ。それまで火を炊いてご飯をしていたそうだ。これまた喧嘩の果てに、ガス釜を抱えて飛び出して行ったイチローさんの後を追っかけるばーちゃんに、「こんな物があるからお前が楽するんじゃい!」と言って川へ投げたらしい^^;

5.ばーちゃん自殺未遂。その時イチローさんは?
耐えきれなくなって、薬瓶の半分くらい飲んだのは覚えてるらしい。そして気がついたら病院にいてイチローさんもいたという。
そこからは後日ばーちゃんが聞くと、隣の人がばーちゃんが倒れてるのを発見して、病院へ連れていってくれたらしい。その時イチローさんは映画観で女の人とデート中♪だいたいいつもそこにいたらしいので実妹が呼びに行って勿論じーちゃんは駆けつけたが、ばーちゃんの記憶ではなく実妹によるとその女の人も何故か病院へ一緒に来ていたらしい^^;

とまあ、最悪です(笑)ばーちゃんは相当苦労したと私は思います。
が、だけどこれ以上に罪なのが、このイチローさんの事を近所の人や世間では
「あんな、仏(ほとけ)のようなイチローさんを怒らせるばーさん、あんたが悪い!」と。
この時ばーちゃんは、死んでやろうと思ったらしい^^;

このイチローさん、くせものでして^^;世間体がとても良かったらしい。
夕方ばーちゃんのお店にお客をいっぱい連れてきては、「ここはわしの家だから、飲め!飲め!食え!食え!」で(勿論ばーちゃんが料理)自分は一緒にお客と飲んで騒いで、お勘定を一切取らないこともしばしばあったらしい。
勿論ばーちゃんは、ハラワタが煮えまくってる訳で^^:貧乏に輪をかけて貧乏になっていく訳で。
ある時、遠く離れた町の人がばーちゃんの店にやってきて「何年か前にイチローさんにお金を貸してもらってありがとう!」みたいな人がきて大金を置いて帰ったりしたそうだ。ばーちゃんは、もちろんきょとん!な訳でイチロー本人に聞いても、「そんな奴は知らない!」「貸した覚えはない!」とかも結構あったらしい。
だけど、昼間のイチローさんの行動はばーちゃん全然知らなくて、朝とりあえず
昨夜(酔って暴れた事)の事を平謝りして、お店のお金を持ってでかけて、夕方になると酔って帰ってきて、また暴れて^^;
当時隣町に行くのにも自転車で2~3時間以上はかかったという。だから何故そこにいたのかとかも意味がわからないし、本人も酒に酔ってて分かってないし?
知らない人が遠くからやってきて、お金を置いて帰ることも、めずらしくなかったそうです。

それに父の話しでは、ばーちゃんに暴力は当たり前で勿論子供達も良く怒られたという。父は、殴られては泣き、また泣くと怒られて殴られるのでよく神社で泣いていたらしい。そしていつか「イチローを殺してやろう!」と何度も思っていたそうです。だから側にも怖くて寄らなかったそうだ。
そんな父が学校へ行くと同級生や友達に、「昨日イチローさんに、ジュース買ってもらった」だの、「飴を貰った」だの、「イチローさんに10円貰った」だという話しを山のように聞かされたらしい。10円でアイスが買えたらしい。
そんな話しが不思議でしょうがなっかたという。
父は、イチローさんにお菓子を買ってもらったりお小遣いをもらった覚えがないという。学校帰りに、イチローさんを目撃すると、父は慌てて隠れたそうだ。
それとは逆に、友達は「イチローさんだ!」と喜んでイチローさんに駈け寄って
お菓子を買ってもらっているのを実の子は影で怯えながら見ていたそうだ。

と、孫の私でもどんびき^^;のイチローさんだけど、私はイチローさんに会ってみたいと思う。人は約300年に1回生まれ変わるというので、私がもし100歳で亡くなったとしてもイチローさんに会える。
故人に口なし・・・祖母や父の話しにイチローさんの異論!反論!おぶじぇくしょん!を是非聞きたいと思う。(が、きっと反論できなかったりする?(笑))





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最終更新日  2006年01月30日 01時53分48秒
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