これか
体温は36.7度。排便は1つ半。 今日の訓練はDチームのSさんIさんが来てくれました。ありがとうございます。今日の歩行器側屈は、試そうと思っていた歩行器を低い高さでの設定でやってみた。歩行器の高さを下げるのは簡単。ただ低くすればいい。まず最初に問題になるのが上半身を起こして立っていられるか。肘を歩行器から浮かせて立つ程度ではなく、腕と肩と体幹でバランスをとって立ち続けなくてはならない。腕をまっすぐに伸ばして脇を締めれば上半身が固定されるので、今となっては難しいことでは無い。しかしそれでは体幹で立っているとは言えない。腕と肩をリラックスしてできるだけ脱力。バランスを取るために力は入るが、可能な限り体幹でバランスをとって立つ。それはこれまで肘が浮く程度の歩行器の高さで立位をしていたから、さほど難しいこともなかった。倒れそうになれば腕を使って支えることもできる。だからなおさら。そうか。腕が使えると、こんなに簡単に自分自身でリカバリできるのか。かつて見てきた人たちの動きを思い出しながら、ようやくその域にたどり着いたことを実感する。未体験の領域はここから。まずきちんと横に倒れられるか。それは問題ないだろう。最初にきちんと倒れれば、麻痺のおかげで嫌でもそっちにしか行かない。浮かした肘を目一杯傾いた時に歩行器につかなくてはならない。それに失敗して肘が歩行器の外側へ落ちると、どうなるだろうか?しかしそうなったとしても、横腹が歩行器の肘置きに当たって崩れ落ちる事はないだろう。それにそこそこ脇をしめていれば、歩行器の外側にはいかない。だから大丈夫。脇を締める訓練をしてきた成果がここで発揮される。そしてその状態から戻れるかどうか。それは簡単に戻れるなら歩行器を低くし、戻れないなら少し高くするだけ。これも問題ない。動作中に体が前に倒れたとしても、またやり直すだけのことで、特に問題もないだろう。考えていても無理な理由が見当たらない。なので早速カウントしてもらう。ぐいっと右に傾いたら、思っていたほどの傾きではなかった。これぐらいなのか…と思う位。もっと横に傾きたいと思う。歩行器についた右肘で体を支えながら、左横腹に力を入れて起き上がる。結構簡単に戻れた。きちんと動けるかどうか不安はあったけど、思っていたよりも簡単。続けてやっていくと、上半身のふらつきが大きくなってきた。もともと良い位置から動き始めるのと、繰り返しやっていく中で少しスタート位置がずれた状態から動くのでは違いが出てくる。半分を過ぎたあたりでふらつきが大きくなり前に倒れた。こんなもんか。ふらつくのは当たり前だと思っていた。体幹が弱いから。しかし進めていくにつれて色々とわかってきた。ふらつく原因は腕のせいじゃないかと。腕が疲れてくると体幹の動きに合わせて腕の曲げ伸ばしがきちんとできていない。肩の動きも少し悪く感じる。そのせいでバランスが崩れやすくなっている。これか!腕の曲げ伸ばしはできるが、疲れてくると動きが悪くなる。伸ばす動きが難しくなる。筋肉の緊張が上がって曲げた状態から伸ばしにくくなる。これを治していく方法はわかるが、すぐにどうこうなるものでもない。ここに落とし穴があったか。