手首
体温は36.3度。排便は1つ半。 今日の訓練はIさんKさんが来てくれました。ありがとうございます。今週は左手首の背屈掌屈橈屈に集中してやってきた。どれも広い範囲に強く力の入る感覚がある。実際は隔週で右手首と左手首を変えてやっているから、2週間に3回しかできない。それでも特に背屈は感覚の強くなる度合いが、他よりも高い。神経の番数的な影響からかな?ふと思い出したけど、ベッドで座っていて手をつく時に、トレーニング効果を感じる場面がある。ベッドを背上げして長座位で座り、お尻の横に手をつく。その時に、勝手に手首が内側に曲がり、手の甲を下にした状態になりやすかった。もしその状態で体重をかけたら、手が踏ん張れないので肘も曲がって、体が倒れやすい。危ない。うっかりベッドから落ちそうになったことが、これまでに何度もある。だからいつも手のひらを下にするように意識して直してから、体重をかけたりしていた。だけどホントに最近、手首が内側に曲がった状態で無意識に手をつくことが減っている。そんな気がする。手の向きを直さなきゃ…と思い見てみると、ちゃんと手のひらを下にしてついていることが増えている。これは背屈側の筋力が強くなってきたことで、背屈と掌屈の力のバランスが変わってきたからだと考えている。麻痺があるからコントロールできない。とは言え、痙性が出ないような最重度の麻痺状態でなければ、何らかの刺激により筋肉が動くと、対になる筋肉の強い方に引っ張られる。特に強い痙性では、制御無しのフルパワーで動くから、重力による負荷を無視して強い筋肉に引っ張られる。ベットで座るために背上げをすると、大きく姿勢が変わるから100%痙性が出る。全身に。その時に手首は必ず尺屈側に曲がる。尺屈側なのには1つの心当たり以外、他の理由は思い付かないけど、痙性が出るようになってから必ず。その痙性が落ち着いてくると、掌屈側に動くようだ。尺屈の現象と最後の状態から想像する動きだけど、実際は感覚が判断できる状態でないから、手首がどっちに向いているかなんてわからない。だけど、手のひら下向きになれー!と念じているから、最終的に手のひらを下にした状態で収まるのだと思う。念じたところで、命令が神経を通って手首に到達しなければ反応しない。命令が到達しても、それに反する動作の痙性が強ければ、命令には従わない。痙性が落ち着いても、動作するだけの力がなければ動かない。そう考えると、本格的に背屈動作に取り組んだのは今年、命令を送り始めたのは14年前。ゆっくりとした変化だけど、もっと命令が通るようになった時、動きの変化にびっくりするのだろう。いや…びっくりはしないかな。全ては諦めずにやってきたことの、必然の結果だから。そんな背屈だが、まだまだ腕を振り回す勢いを使わないとしっかりと可動域全体を動き切ることができない。掌屈はかなりできる感覚があるんだけどなぁ。橈屈もあるんだけどなぁ。尺屈は、手首の動作4方向で今だ最強だし。うーん、頑張れー、手首ー!胸の感覚と動きを回復させるための腕を横に伸ばす動作(寝て仰向けで吊った右腕を横に伸ばす(脚立))は、良い動きだった。最初は肩周りの動きがぎこちなかったけど、何度もやっているうちに、引いて伸ばしての動作の切り替えがスムーズになった。肘を引く方向、引いた手の位置、それらが少し違うだけで動きやすさも変わる。その少しの向きや角度の違いは、肩周りや胸の筋肉の使い方が少しずつ違うせいだろう。しかしそれを何度も繰り返すことで、徐々に動きやすさが変わってくる。高くない負荷で、動き方を重視してやっていると、徐々に変わってくる。筋力をつけるのは、また少し方法が違ってくると考えているが、今はまだ動きを取り戻す段階。ただ動きを取り戻す段階とはいえ、胸の筋肉だから呼吸には影響してくる。胸が柔らかくなると息が吸い込みやすくなる。胸が硬くて、息を吸い込んでも胸郭が広がらないあの感覚が確実に弱くなっている。日頃これだけ動いていても、呼吸筋は実年齢の2倍ほどだから、少しでも呼吸がしやすいと息苦しさが全然違う。数年前に胸の筋肉に取り組んでいた時に感じていた、あの頃よりも楽だと感じている。何がどう作用するか全てわかっているわけでは無いから、気になる事は試してみないと。そこにまた新しいヒントが隠されていたりする。だから、挑戦する心だけでなく、ひょっとするとそれよりも冒険する心が新しい世界を開くのかもね。