限界
今日の訓練はTさんMさんが来てくれました。ありがとうございます。歩行器立位の後、車椅子に座ったまま前屈と左側屈をやっている。段取りの流れ上、先に左側屈をやっていたが、前回その影響で座りが悪くなり、後でやる前屈に悪影響があるような気がしていた。そうなると、逆ならどうなるか試してみたくなる。多少段取りが増えるけど、先に前屈(車椅子に座って前屈)をやってみた。確かに前回よりは左右へのふらつきが少なくて動きやすい。見た目はさほど変わらないようだが、安定感が違う。左側屈の後はやはり本当に微妙な座位の狂いがあって、それがよくないと思う。長年座っているから、経験からそう感じる。確かに今日は前回よりも上手く動けた。しかし、何か違う…と感じた。そう感じる時は、やらない方が良い。時間を無駄にするだけだ。本当にやるべき事は、確実に狙いへダメージを与える事。何故か重たくて動かない、動きが悪い。痛覚も麻痺しているのに、痛くてたまらない。それぐらい追い込めれば、その日はOK。状態によって絶対とは言えないが、多くの項目数や回数をやったから効果があるのではない。健常者と重度の麻痺では、あらゆる事が違うから。脳が自己満足しただけで終わってはいけない。こんな風に思う。体の中に、麻痺状態の部分と、麻痺でない部分がある。トレーニングをスタートすると、まず麻痺でない部分が使われる。次にその部分の端にある限界の壁を削りとり、削れた部分から見えてくる麻痺状態に突っ込んでいかなくてはならない。そこでようやく本当のスタートになる。だから麻痺でない部分の範囲内で毎日何百回と筋トレしても、それは意味が無いと言ってもいいかもしれない。ただ疲れているだけで、麻痺へアプローチしなくては何も改善しないから。麻痺状態に突っ込んでからの10回や20回の方が効果が出る。そうは言っても、多くの回数をやるのが無駄になるかと言えば、絶対ではない。まだまだ経験が浅く、こういった理解もなかった頃は、1人で転がり腹筋を毎日何百回もやっていた。1週間もすると千単位になり、その回数に快感を覚えていた。限界の壁について軽く触れたが、その当時は無茶苦茶な回数をやる事で限界突破し、麻痺のエリアへ突っ込んで行ってた。今よりも痛覚が強く麻痺していたにも関わらず、あの時以上の腹筋痛や、痛みと疲労から食事を受け付けない状態になった事は無い。できる事がそれしかなかった。その苦しみによって、自分が存在していいと感じられた。そして、確実に良くなる動きを感じていた。今回のこの前屈は、こんな負荷では麻痺状態へ突っ込んで行けてない。何百回もやって…みたいに、無駄に時間を使えない。別の方法で攻めて、もっと時間を大切にしないと。頑張る理由のタイムリミットは、確実に短くなっていってるから。体温は36.3度排便は2つ