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2006.07.18
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カテゴリ:本・映画
遺伝子が明かす脳と心のからくり―東京大学超人気講義録
石浦 章一著

なんかタイトルだけ見ると、竹内久美子先生の「遺伝子が解く」シリーズみたいですが。

副題にある通り、東大の文系一、ニ年生の一般教養の講議録。
なるべく専門用語を使わないで、できるだけ平易に生物学の最先端の研究、情報を教えてくれます。
東大なんて縁遠いところでも、この本に限っては敷居は高くありません。
とっても楽しくて、超人気と謳うのにもうなずけます。

不安、やる気、記憶、知能など一見自分ではコントロールできなそうなものが、遺伝子に組み込まれていたり、物質の量によって左右されていたりする。

たとえばやる気を左右するドーパミン。
少なすぎるとパーキンソン病、多すぎると多動性障害や幻覚を見たりして統合失調症になるそう。
ちょこまか動き回ってないと落ち着かない私は多めで、一日家でボーっとしてたい相方はドーパミンが少なめなんだ!と思ったりします。

そして脳や心の研究のはじまりは、ある薬物が「なにか」に効くこと。
その「なにか」に作用しているのは「どこか」を突き止めることで進むのだそう。
しかもはじめはその薬物が何に効くかって、分かって無いらしいです。
この病気に効く薬は?思ったら片っ端から試す(!)ことによって突き止めるらしい。
または偶然見つかるか。

研究とは地道なものなんですねえ!





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Last updated  2006.07.18 23:08:12
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