反抗的な娘をもつ母のつぶやき

昨夜遅くまで

自由研究の「古畑誠三郎」を編集していた息子。




円が回って赤い線がでてくるところや、

名前が紹介される最初の部分を

凝り性の息子は

本物の古畑そっくりに

パワーポイントで作っていたら、０時を回っていた。


「もう遅いから止めて寝ろ、寝ろ。途中でもいい。」

と夫に叱られた。

息子は泣き出しそうだった。



「寝ろって言ったって、これができないと今まで苦労して撮影したのが

全部無駄になっちゃう。

グループの連帯責任になるんだから。」

といつも娘のクミが私に反抗するときにする不動明王そっくりの顔を

私は夫に向けた。



今朝５時

「途中で寝ちゃった。」

と真っ青な顔で、息子は私の寝室を開けた。

慌てて起きた私は

お蔭で寝坊しないでお弁当を無事につくることができた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なんちゃって猪弁当！キンピラゴボウ、はんぺんのチーズはさみ焼き、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　茹でた芽キャベツ、レンコン入りハンバーグ、かぼちゃの薄切りソテー



それからが大変。

「用量が大きすぎて

メモリースティックに入らない。」と焦る息子


「ＨＤＤを今日だけ貸してあげてよ。一日だけでいいから。」

と、昨日に引き続き夫を睨む私。

発表ができなかったら、

冬休み中、毎日撮影したり遅くまでかかって編集していたことが

すべて水の泡になる。

この際、仕事より優先して欲しかった。


「駄目だよ。会社で使うんだから。」と夫。


「何とか入るようにしてあげられないの？

そうだ、パソコンごと持っていったら？」


「パソコンを一旦切ると、パワーディレクターで編集したやつが全部消えちゃうんだ。」


「じゃ、パソコンの電源つけたまま抱えて行って、そのパソコンで発表すれば。」


「電源つけたまま抱えて行くって言ったって。」

と夫は冷ややか。



なんとかしてあげたい、手伝ってあげたいと思うが

パワーポイントもパワーディレクターも私は使ったこともない。

パワーディレクターなんて初めて聞いた。

何とかしてあげてよの視線を思いっきり込めて

夫を再び睨んだ。

そして

夫もできないんじゃないかと

疑いの目を向けた。

「パワーポイントとかパワーディレクターって使ったことがあるの？」

「パワーポイントならあるけど。」

やっぱりね。




しばらくしてから

息子は

「ファイルから入れたから入らなかったけど、

メディアプレーヤーから入れたら保存できた。」

「はぁ～、なんだかよく分からないけど、間に合って良かったぁあ。」と

ホッとした。

「ＤＶＤ　ＲＡＭに３枚焼かないといけないのに、２枚しかない。」

「２枚しか買うお金がなかったって先生に言えばいいんじゃない？

うちのお父さんはケチでお小遣いをくれませんって。

ほらもう７時半。」

いつも家を出る７時半きっかりになんとかすべて終わった。

なんだかバタバタした朝だった。


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