反抗的な娘をもつ母のつぶやき

畳んだ洗濯物を持って、クミの部屋に入る母。

今日の仏頂面は何時になく手強い。

この仏頂面に対抗するのは、「ひょっとこ」の面しかない。

ネットで注文しようか、はたまた自分で作って、

「ハンドメイド・ひょっとこ」にしようかと、

思い悩む母だった。

アホかいな！byお染



母　「学校で何かあったの？」

クミ「別に。」

「に」の辺りから、仏頂面から能面泣き顔へと、次第に変化していく。


母　「先生に『態度が悪いから修学旅行に連れて行かない。』と言われたの？」

先日、本当に言われた。


クミ「違う。毎日、毎日、ストレスが溜まることばかり。」

ポロポロ涙を流しながら、クミは言う。


もしや、クミがこのブログを見つけてしまったのかと

二日酔いで今にも吐きそうな、真っ青なひょっとこ顔の母。

どんな顔や！byお染


クミ「学校の皆に、

ウチのお母さんが私の携帯を制限して

携帯が使えないって教えたら、

皆が

『お母さん、頭オカシイ。』って。」

母　「何だってぇえ？頭オカシイだってぇええ？」

母の顔は、青白い「ひょっとこ面」から、

怒りに満ち満ちた　→　

阿形の仁王様へと次第に変わっていく。


母　「お母さんの頭がオカシイんじゃなくて、皆の頭がオカシイ。

オカシくて結構。

世界一頭がオカシイ母、いや、宇宙一頭がオカシイ母を目指す。」

クミ「うん。うちのお母さんは宇宙一頭がオカシイって言っておいた。

お母さんの携帯も、制限がかかって使えないって言ったら、

『超ウケる。』って大笑いしてた。」

何だとぉおおお？

この時、母の顔は



吽（うん）形の仁王像へと変わっていった。

この「への字」の口、惚れ惚れするわぁ～（ハート


母　「携帯を使いたい放題にしたら、

スーパーでも歩きながら携帯して、ご飯食べる時とお風呂入る以外は携帯して、
夜中の１２時４５分まで携帯で長電話して、
まるで携帯をするために生きてるみたいじゃないか。
学生の本分は何？
リコちゃんなんか、携帯しててもやることはちゃんとやってるんだよ。」

ゼイゼイ。ゼイゼイ。ゼイゼイ。

一気に話して酸欠気味でフラフラの母。

まるでお酒を飲んだ後のような千鳥足で、

ベランダに行き、遊びに来た鳩達に挨拶し、

「もしこれが千鳥だったら一緒に千鳥足ができて、

どんなにか癒されることだろう。」と泣く母。

ウソや、ウソや！！byお染



回想シーン

先日リコちゃんのお母さんから電話がかかって来たことを
思い出す母。

リコちゃんママ「家のリコがまだ帰ってないんだけど、クミちゃん帰って来た？」

電話に出るクミ。

クミ　　「リコちゃんは、化学で分からないところがあるから、

予備校の自習室に行って、先生に教えてもらってから帰ると言ってました。」

回想シーン終わり



母　「リコちゃんは、ボーイフレンドを二股、三股、四股かけてても、

親から携帯の制限をされなくたって、使い過ぎることもないし、

C大の薬学部に行って薬剤師になるって将来の目標を持って

受験に向かって、頑張ってんのよ。

でも二股、三股、四股はだめだからね。」



クミ「リコちゃんのお母さんは、

『若いうちは二股でも三股でもして、

誰が良いか良く選んだ方が良い』って。」

何だ、そりゃあああああ。

グラッと崩れ、おでこを床にぶつけ、アンメルツヨコヨコを塗る母。

ウソや！byお染


母　「リコちゃんのお母さんは、若い頃痩せていて可愛かったんでしょう？

お母さんも二股、三股、四股かけてたとか？」

クミ「超可愛くて、リコちゃんとソックリだったって。

きっと、四股ぐらいかけてたと思うよ。」


リコちゃんのお父さんは、九州に単身赴任をしているが、

結婚記念日には、平日でも必ず帰って来ると聞いたことがある。

選びに選んで、（時には４股かけて）一番良い人を選んだに違いない。


母　「と、とにかく携帯の制限は外さないし、

二股、三股、四股もダメだからね。」


ーーーつづくーーーのかなぁ？？


今日のお弁当




ベーコン、きのこ入りオムレツ、柿

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