|
カテゴリ:カテゴリ未分類
四方山家のベランダ
洗濯物を干す美和。 近所のパチンコ屋の宣伝に来た「ちんどん屋」の クラリネットの音色が聞こえてくる。 心浮き立つリズムに合わせ、 3連続バック転をしながら、洗濯物を干す美和。 できへんって!byお染 小学生の頃、クラスの男子を 「バカ、カバ(またはアホ)ちんどん屋、おまえの母さんデベソ。」 と罵ったことを思い出し、 ちんどん屋さんを蔑んだ発言をし、 男子のお母さんのおヘソを見たこともないのに、 デベソと決め付けたことを、 猿のお面を被り、うつむき加減に反省する美和。 あんたの家はいろんなお面があるなぁ。お面屋かっ!byお染 あの日もこんなに良く晴れた日だったと 17年前、クミが 生まれた日を思い出す美和。 生まれてしばらくして、 看護婦さんが「女の子ですよ。」と クミを抱いて見せてくれた・・・・。 クミは、恐ろしく目付きが悪いギョロ目で私を睨んだ後、 ここが人間界かというような大きな態度で 目だけを動かし、辺りをグルグル見回していた・・・。 「ほとんど見えてないはずなのに、このガラの悪い目付きは何??」 と、同じようなガラの悪い目付きで睨み返した。 「はぁ~ああ、生れ落ちた瞬間から、すでにあんなふうだった。 クミの強い性格は生れつきなんだ。」と、 ため息をつき、先日の姑の言葉を思い出す美和。 回想シーン 姑 「2才半のとき、クミちゃん、喘息で入院したわよね。 美和さんと交替して付き添ったとき クミちゃんの「おまる」をベッドの下に置いたら 隣のベッドにいた小学5年生の子が カーテンから顔を出して 「あはは、クミちゃんはまだ、おまるを使ってるんだ。ははは。」 とバカにしたように言ったのよ。 そしたらクミちゃん、 ムッとして、大きな声で 「クミちゃんは、おまるを使うの。」と 怒鳴ったのよ。 (今なら、「おまるを使って何が悪い。何か文句でもある??」が後に付くはず) そしたら、その子は引っ込んじゃったけどね。 このクミちゃんのキツイ性格は、クミちゃんの4代前に 赤山家から四方山家に婿に来た人のせいなのよ。 すべて赤山家が悪いのよ。 私は赤山家が憎い。法事で赤山の子孫が来たでしょ。 睨みつけてやったわ。 睨みつけてやったわ、やったわ、やったわ・・・・・・フェードアウト・・・ 回想シーン終わり ーーーつづくーーーー長くなったので お染ちゃん、最後まで聞いてくれて有難うね。 これ、イベリコ豚夫の京都の出張土産。 良かったら食べてね。 イベリ子ったら、自分は食べないくせして 甘いものばっかり買って来るのよ。 「どぉぞ。どぉぞ。召し上がって下さい。」と言って私を太らせて、 自分は痩せようとしてるのよ。 バカ、カバ、ちんどん屋、おまえの母さん、でべそ!! だわよ。 良かったらクリックしてもらえる? くる天は投票もクリックしてくださると嬉しいわ。 今日も元気に行ってらっしゃ~~い お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|