反抗的な娘をもつ母のつぶやき

ぎゃああああああ

古びた羊羹いえ、洋館の一室に

母、美和の叫び声が響いた。

その直前に賞味期限切れの羊羹の

臭いを嗅ぎながら

「食べても大丈夫かしら？」と

一口食べて確認し

もう一口食べては確認し

とうとう全部食べてしまい

いささか後悔しながらも

何の体調の変化も感じない、いたって丈夫な美和だった。


「アカフクさんもキッチョウさんも

正直に

『賞味期限は〇日で切れていますが、消費期限は〇日までです。』

と書いて半額で売ってくれたら、

私が買ったのに・・・・。

下痢を訴えた人は誰もいなかったのだから。」と

独り言を言った美和だった。


その言葉を聞いて

蜘蛛の巣だらけの屋根裏部屋では、

サリーちゃんのところに遊びに来ていたヨッちゃんが

「冗談はヨシコちゃんよ。」

と

お酒とタバコで潰れた、あの独特の声で言った。

酒もタバコも飲んでへんって！byお染


ぎゃああと言いながら、部屋の隅にいる小さな物体を指差し

怯えた声で言う美和。


美和「これ、ゴ、ゴキちゃん？？」

美和に気付いて恐れをなした小さいゴキブリは、

仰向けになったまま

この切迫した事態を打開しようとして

手足を小刻みに動かし

もがき震えているようだった。


美和「まー君、まー君、ゴキブリみたいなのがいる。取ってよ。」

息子マサキ「どこ？」

この日、家にはサリーちゃんとヨッちゃんとこの２人の他には

誰もいなかった。

あんたの家は妙な同居人がおるなぁbyお染


ティッシュを渡す美和


マサキ「これはゴキブリなのかな？」

と虫を見つめる。

マサキに見つめられて、照れて赤くなるゴキブリ。

ウソやぁ！byお染


美和「見つめてないで、さっさと取ってよ。」


１０分経過


マサキ「触角が割と長い。」

美和　「うん、長いね。やっぱりゴキブリかな。いいから早く。」



２０分経過


マサキ「足が４本ある。」

ひたすらゴキブリを見つめるマサキ。

美和「クミの部屋にホウ酸団子を置いたから、

食べて逃げてきたのかな？

とにかく早く。

夜寝ているところに来られたら、気持ち悪いわ。」

３０分経過


ゴキブリを穴の開くほど観察するマサキ。

マサキ「取った瞬間、逃げたらどうしよう。」

美和　「結婚してから奥さんが

『きゃあ、ゴキブリ。取って。』と言ったらどうすんの。」

無言でゴキブリを見つめ続けるマサキ。

イラつきながら、新聞紙を渡す美和。



４０分経過

マサキ「そうだ！！これなら飛ばないな。」

新聞紙の上にテッシュを乗せて、

その上にガムテープを乗せたマサキ。



やっとの思いで掴み、

コンビニの袋に入れるマサキ。


あんたの家はゴキブリを取るのに

４０分もかかるの？BYお染め


ぐったり疲れた二人だった。

ーーーつづくーーーゴキブリ騒動は続かないで欲し～


今日のお弁当



虫嫌いのマサキが作ったごぼう入りハンバーグ
カボチャの煮物、ブロッコリー



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休み明けです。気を引き締めつつ、ほんわか生きましょ～！！