反抗的な娘をもつ母のつぶやき

ある良く晴れた曇りの日、

どっちなんや？？あんたの息子の小説に似てるわ！ｂｙお染

美和は、お供の目玉オヤジを引き連れて

はぁ？？byお染

どこかに外出したが、何のために外出したのかは

今となっては知る由も無い。

ボケてまんがな。byお染



たまたま入った大手スーパーでは、

千葉県特産フェアを開催していた。

展示されたお雛様のあまりの素晴らしさに

目を奪われた。

そして・・・

美和の肩に乗っていた目玉おやじも

同じように目を奪われて・・・・

「目が一つだけになった。」と言いたいんやろ？byお染

良く分かってんじゃぁああん by美和





美和　　「ほぉーっ。すっごく見事なお雛様。

こういうお雛様を見るのは生まれて初めて。

デパートで売ってるのと全然違う。」


側にいたオジサン　「この十二単はよ、１枚ずつ縫ってあって、

１２枚着せてあるんだよ。本物と同じだよ。着せ替えもできるよ。」


美和　　「へええええ。

普通のは、襟のところだけしか着せてないでしょ？」

オジサン「ああ。あっちは商人だけど、オレは職人だからな。

職人の仕事をするんだよ。

外人さんなんか、これを見るとみんな驚くよ。」

美和　　「外国に行って、展示したりするの？」

オジサン「オレは金がないから、招待してくれるところしか行けねえんだ。

美和　　「どこ？」

オジサン「ロシアのサンクトペテルブルクの宮殿とか。アメリカにも行ったよ。

ブッシュに招待されたときは、

ヒューストンに行ってＮＡＳＡも見学させてもらったし、

馬にも乗せてもらった。

展示したやつをブッシュが欲しいって言ったから、あげたんだよ。

そしたら、直筆でお礼の手紙が来たよ。」

と言いながら経歴が載ったパンフレットを美和に見せる。


ヒューストンインターナショナルフェスティバル展示

ご成婚記念　皇太子徳仁親王殿下、雅子妃に献上・・・・・・・・。

その他、書ききれないほど沢山。

千葉テレビ、アメリカのテレビにも出演。


美和　「ええぇー？

そりゃぁ、近所の家に招待されるとは大違いじゃないの。

オジサンって、凄い人だったんだね。」

照れるオジサン

美和　「後継者はいるの？お弟子さんとか息子さんとか。

受け継いでいかないともったいないよね。」

オジサン「誰もいないよ。オレ一人。

金にならないのが分かってるから、誰も継がないよ。

外国だったら国から補助が出るけど

日本ではそんなのはないんだ。

この屏風とか　ボンボリだって、

昔はマレーシア、今は中国で作ってる。」

美和　「日本の文化なのに、外国人に作り方を教えて悔しいよね。」

オジサン「そうだよ。自分で自分の首を絞めてるようなもんだよ。

だけどな、あっちは材料費と人件費が安いから。

どうしようもないんだ。」

美和　「これはどこで売ってるの？

うちの娘が女の子を産んだら、買ってあげたいなぁ。

後１０年後位だけど。」

オジサン「オレはそんなに生きてないよ。

昔は、東京の〇〇屋。〇〇〇デパート、〇〇なんかで売ってたけどよ、

一人で作ってるもんだから、体を壊して入院したんだよ。

それからはデパートには置いてない。家で売ってるだけ。」



外国では評価が高いこのお雛様。

アメリカでは大統領からも賞賛された

日本の誇るべき伝統工芸品なのに、

日本では？

この文化が継承されないのは、日本人として歯がゆい。

目玉おやじ、何とかしてよっ！！

そんなこと言われたってby目玉おやじ


八千代びなは、日本で唯一着せ替えのできる束帯装束十二単衣をまとったひな人形です。昔からの技法である1人作りで表・裏共に正絹を染色してから本仕立てで縫い上げます。平安絵巻そのままの京風びなでふくよかな姿、形と気品の良さで高い評価を得ています。年間30セットぐらいしか作れません。 千葉県のホームページより

　

お雛さま、良かったらお弁当食べてってね。

卵サンド、ポテトサラダサンド

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いつも有難うね！！

今日もお雛様のようにお上品に生きましょ～！！