「続^2・冷やしきつねそば」
先日作った「冷やしきつねうどん」とほぼ同じトッピングで、台(麺)をそばに変えた「冷やしきつねそば」です。…いやいや、そんなもん無いやろ!という声が聞こえてきそうです。大阪では甘辛く煮付けた薄揚げが乗ったうどんが「きつね」で、そばだと「たぬき」になります。お店では「きつねうどん」が正式名称でしょうが、ほかに紛れがないので「きつね!」だけで注文が通ります。温かい汁そばプラス甘辛い薄揚げの「たぬき」を注文する時も同様です。大阪でいう「ハイカラそば」、つまり温かい汁そばに天かす(揚げ玉)をトッピングしたものを、東京では「たぬきそば」と呼びます。この冷やしバージョン、つまり「冷やしたぬきそば」は、冷たいつゆがなみなみと張られたものかと思いきや、ざるそばのような濃いつゆを少量掛けて供されます。こうしたことから、大阪の「たぬきそば」の熱いつゆを冷たいつゆにしたものは、「たぬき」と呼ぶ限り、どのような修飾語を付けても紛れが生じる恐れがあります。そこで当ブログでは、冷やしバージョンに関して不本意ながら「きつねそば」の名称を用いることとしました。具の下ごしらえやつゆの作り方に関しては、上記「冷やしきつねうどん」の項をご参照ください。違う点は、がくをむいて茹でたオクラを加えていることです。豊中市は猛暑日の中秋の名月になりました。あと数日は暑い日が続くとの予報で、まだまだ「冷やし」メニューを紹介する機会があると思います。それで違和感のない今の季節感にも驚きますね。